2016/12/7 インプラント研修のためにニューヨークに滞在している間に、ニューヨーク大学根管治療科の岡崎教授のセミナーを受講しました。
岡崎先生はニューヨーク大学歯学部におられる3名の日本人教授のうちのお一人です。
インプラントの勉強をしにきている我々のグループのためにプライベートセミナーを行ってくださいました。
夕方までのインプラントセミナーが終わったのちに会場へ移動。
有名なロックフェラーセンターのクリスマスツリーとスケートリンクも見ることが出来ました。12月のNY、相当寒いのだろうと覚悟していたのですが、今年はそれほど寒くないようです。
根管治療というのは、大きな虫歯で神経を取る/抜く治療や、神経を抜いた歯にウミがたまった状況を治すための治療です。
回数がかかる、口を開け続けないといけないのでしんどい、治療の進行具合が分からないといった声をいただく、患者様には分かりにくい、地味な?治療分野なのですが、
虫歯で大きく歯がやられた場合にでも歯を残す「最後の砦」となる治療です。
この10数年、様々な便利な道具が開発され、治療コンセプトも変化している分野でもあります。
私が広島大学歯学部、歯学部付属病院で学んでいた頃とは大きく治療内容が変わっています。
非常に細かな治療ですが、私自身はこのような細かな仕事が好きですので、当院でも超音波切削機具の使用、消毒薬、殺菌剤の変更、形状記憶合金製の切削道具、拡大鏡、顕微鏡の使用と開院以来、治療レベルの向上を図っています。
今回のセミナーでは世界基準の根管治療の基本を非常に分かりやすく教えていただき、知識と技術を頭の中で整理しなおすことができました。
少人数のセミナーだったため質問もたくさんさせていただき、本当に勉強になりました。
帰国してから早速改善できることは行い、新たな機材も導入しました。
ニューヨークで根管治療について学べるとは思っておらず、貴重な時間をいただいた岡崎先生、このような機会をセッティングしていただいた福岡先生、本当にありがとうございます。
セミナー後の懇親会で岡崎先生の言われたことが今でも頭に残っています。
競争の激しいアメリカで、名門大学の教授をされている岡崎先生、「そこまで上り詰めた秘訣は何か?」という質問に「人より頑張ること」「どんな仕事も嫌がらないこと」という回答をされました。
そして「大変だからこそ得られるものも大きい」ということもおっしゃられていました。
私には野望も野心もなく、人に自慢できるような大きな夢もありませんが、豊中の住宅地にある小さな歯科医院でも「世界基準のより良い治療を患者様に提供したい」「患者様、スタッフ、医院がともに笑顔でいれる歯科医院でありたい」という思いは強く持っています。
現状に満足しきることなく、常に向上心を持ち勉強することを一生続けていきたいと思っています。
院長