6/3 4の二日間、東京で開催された、日本では2回目となるオステオロジーという学会に参加しました。
この学会に参加した一番の目的は、「やせてしまった歯ぐきを回復させる」手術で世界的な権威であるスクレアン教授のハンズオンを受けることでした。
半年前に募集開始と同時に申し込み! 受講番号3番です。
土曜の朝8時半から実習開始なので、前日夜中に東京入りして気合を入れて臨みました。
ハンズオンというのは講義だけでなく、受講者が手術実習を行い、それに対し様々なアドバイスをもらえるもので、本当に勉強になります。
「聞くのとやるのは大違い」ということが無くなります。
講義の後に、豚の顎を使って手術のシュミレーションをしました。豚の下顎の歯ぐきは人間に似ている部分があり、模型を使った実習よりもより実際の手術に近い体験が出来ます。
歯ぐきがひ弱で弱い部分、歯磨きの力が強すぎて歯ぐきを痛めてしまった部分、歯並びが悪い部分だけ歯ぐきが痩せてしまった部分は、手術によって歯ぐきを回復し、やせにくい強い歯ぐきに変えることが出来ます。
当院でもこの手術は良く行っているのですが、その最新技術や診断法、手術器具の使い方などを直々に教わることが出来ました。
私が普段行っている内容で全く問題ないということが分かりましたし、ちょっとしたコツを知ることが出来たので、今後はより短時間で効果の高い治療が行えそうです。
この写真は私が15年ほど前に初めて行った症例です。準備と練習を重ね、「何とかきれいに回復してほしい」と本当にドキドキしながら経過をみたことを今でも鮮明に覚えています。
土曜午後、日曜は著名な先生方の講演が続き、様々な気付きをえることが出来ました。
また、このセミナーでは札幌の吉田先生と1年ぶりに再会することが出来ました。ニューヨーク大学卒後研修の1期先輩で、中国天津、グアテマラとご一緒させていただき、非常に多くのことを教えていただいた先生です。
サイナスリフトという上顎に骨を増やす手術で使用するために、2015年にバリオサージという超音波による骨を削る器具を当院に導入した(今ではなくてはならない器具になっています)際には、ニューヨーク大学のウォレス先生、そして吉田先生に助言、ご助力いただきました。
実は吉田先生が受講番号1番!! さすがです・・・。
学会中2日間またもやお世話になってしまいました。
とても有意義な2日間となりました。学んだことは勤務医の井上先生とも共有し、医院全体のレベルアップをしていきます。
院長