昨日サイナスリフトという手術を行ったのですが、東京から洪先生に来院してもらい、手術のチェック・アドバイスをいただくことがが出来ました。
洪先生はこの手術でとても有名で歯科雑誌で連載をされたり、講演をされたりしています。
サイナスリフトって?
サイナスリフト(ラテラルアプローチ)というのは上の奥歯にインプラントをするために上顎洞に骨を増やすための手術です。上の奥歯の部分には上顎洞という副鼻腔があるので、インプラントをするためには骨の高さが足りないことが多くあります。5mm以上の骨の高さがある場合にはソケットリフトという手術で対応しますが、4mm以下しか骨の高さが無いときには当院ではサイナスリフトを行っています。
インプラント関連手術の中では「難しい」部類になり、この手術を行っている医院は多くありません。
ますだ歯科医院のサイナスリフト手術
しかし、たくさんある骨増生法の中で私はサイナスリフトが一番好きかもしれません・・・。
2010年に初めて行ってから、NYUで学んだこともきっかけとなり、2015年以降は頻繁にこの手術をしています。
通算57回目、今年9回目のサイナスリフト手術でした。
洪先生に来ていただくことになったのは2週間前。私のインプラント・歯周病治療の師匠である中島先生と、静脈内鎮静を担当してくれている稲村先生と食事をしたことがきっかけでした。先日サイナスリフトに関する発表をしたことから話が広がり、「洪先生のこと知ってる?」→「洪先生の話を聞いてみたら」→「洪先生に一度手術を見てもらったら?」という話になり、たまたま昨日は午前中他の医院で手術をするために大阪に来ていることが分かり、とんとん拍子で話がまとまりました。
手術技術をあげるためには様々な手段があるかと思います。
セミナーに行き話を聞くことや、本を読んで学ぶこともそうですし、ライブオペと言って有名な先生の手術を見学するのも効果的で今まで何度もしてきました。
でも自分が行う実際の手術をはじめから終わりまで現場で見てもらい、アドバイスをもらえるのはめったにない機会です。
先生の厳しい目線!緊張感は半端なかったのですが、いつも通りスムーズに手術を行うことが出来ました。「侵襲も少なく、丁寧でいい手術だった」との言葉もいただき、一安心。
洪先生は私とは違う器具を用い、少し違うコンセプトでサイナスリフト手術を行っておられます。
様々なアドバイスをいただくことが出来ました。私の手術がレベルアップしそうです!!
手術後も深夜までお付き合いいただき、サイナスリフトに関してだけでなく、今までの手術や、これから行う予定になっている手術に関してもたくさんのアドバイスをいただくことが出来ました。
お忙しい中わざわざ足を運んでいただいた洪先生、このような機会をくださった中島先生、稲村先生、本当にありがとうございます。
今後もより侵襲の少ない、患者様にとってメリットの大きい手術を目指しレベルアップを続けていきます。
院長