10/15(日)抜歯即時&審美インプラントというセミナーを受講しました。
講師は中野環先生(大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能再建学講座助教)です。
2017年の私のインプラント治療に関するテーマは「前歯のインプラントをいかに綺麗に、いかに短期間で、いかに負担の少ない手術を行うか」にしています。
前歯を抜いて、それと同時にインプラントを埋め込むことが出来れば、治療期間の短縮、1回の手術で済む、来院回数も少なくて済むというような多くのメリットがあるのですが、
“歯茎が下がって見た目が悪くなるリスクが高い” というデメリットもあります。
ですので一般的には、
骨が分厚くダメージを受けずにしっかりしていて、歯茎もしっかりしていて、喫煙していない方で・・・
というような様々な条件をクリアした場合に限り前歯に抜歯後即時インプラントを行うのがいいとされています。
でも残念ながらそのような条件に当てはまる方はほとんどいませんし、当院では巡り合ったことがありません。
まず日本人は前歯を支えている骨が薄くひ弱なうえに、抜歯となる場合は、様々な治療を試みてそれでもダメなケースですので、多かれ少なかれ骨がダメージを受けています。
そのような理由で私自身は抜歯後即時インプラントには消極的だったのですが、
インプラントの改良や、新しい材料の開発、手術法の改良によって、抜歯後即時インプラントの適応範囲が広がってきていることをNY大学での研修や、国際インプラント学会などで感じ、当院でも積極的に行うように変わってきました。
今回のセミナーでは講義や実習を通して、抜歯後即時インプラントの勘所や、どこまでを適応としていいのかという理論的背景、様々な文献紹介など多くのことを学ぶことが出来ました。
来月私自身が発表するプレゼン作りにもとても参考になりました。
本日(10/22)は豊中市保健医療センターでの休日診療当番なのですが、台風直撃ということもあり患者様は少なめです。
診療の空き時間を利用してプレゼンを仕上げています。
院長