勤務医の井上です。
先日、インプラントのストローマンという会社主催のセミナーに参加させていただきました。
セミナーの内容としては、下がってしまった歯ぐきをどれだけ患者様への侵襲を少なく、そして術後、長期的にきれいな状態を保てるかの治療についてでした。講師はアメリカの南カリフォルニア大学からご招待したアメリカ歯周病学会の専門医の先生で内容としては午前は講義、午後から実習でした。新しい手術に関するエビデンスの説明から始まり、午後からは豚の顎を使った実習でインプラントの埋入とその新しい手術のテクニックの練習をこれでもかというくらいさせていただきました。
インプラントの手術のあとに歯ぐきが下がって見た目が気になる、年齢を重ねるにつれて歯ぐきが下がったりして、見た目や冷たいものでしみる、などの問題は日々の臨床でもよく見られます。
この問題を解決するのは容易なことではなく、世界中の先生方が今でも試行錯誤を繰り返されている分野です。これらの問題をこれまでの論文や実験の結果を参考にどのようにすれば、上手く治療できるのか丸一日かけて勉強してきました!
日曜日にも関わらず、それだけ有名な先生の御講演、実習ということで満員でした。さらにほかの先生方は院長クラスの方ばかりで、私はかなり浮いた感じとなってしまいました。しかし、せっかくのセミナーですから、出来るだけ多くのことを習得したい、学んでそれを日々の臨床に活かしたいという思いで必死にくらいついてきました。少しでも分からないことがあれば、ばんばん講師の先生に質問をして答えをいただき、実習でも何かあればすぐに来ていただき真横で教えていただきました。講師の先生もそれらに対して優しくひとつひとつ答えてくださいました。
院長に日頃から言われている「今の自分より上を目指さなければ成長はない」という言葉がセミナー中ずっと頭にありました。まわりの先生方が自分よりずっと年上で経験も多くお持ちであっても、誰かに押されて行くのではなく、自分からそういう高いレベルの環境に入っていかない限り、より高いところは目指せないはずです。これからもこの大切な教えを胸に勉強を続けて精進していきたいと考えています。