いよいよ最終日になりました。
今日の内容は今の最先端のインプラント治療についてです。
まずは歯肉移植についての最新治療を学びました。
現在、骨に関してはご自身の骨でなくても、代わりとなるものが応用されていて、それを用いた方が手術が楽になりますので当院でも積極的に使っています。
しかし歯肉に関しては代わりとなるものがなく、ご自身の歯肉を移植するしか方法がありません。それが歯肉の代わりとなる材料が開発され、スイスでは応用されるようになってきたようで、それを用いた手術法を学んできました。
まだ日本では使用できませんが、このような材料の効果が確立し、使えるようになればすばらしいと感じました。
実習中の風景です。用意されていたのはオペ着ではなくエプロン。 なんだか食事中の風景のようですが、豚の顎を使って練習しています。
そして最後が冠の材料についてでした。
冠については、従来見た目はきれだけれど、もろくてかける可能性のあるセラミック、強度はあるけれど見た目の悪い金属をどう組み合わせるかがポイントでしたが、
近年強度の強いセラミックが様々臨床応用されるようになってきました。
どのような場合に、どのような冠を選択するのがいいのかを学んできました。
このことに関してはご安心ください。当院でおすすめし、選択している方法が現時点でのベストだということが分かりました。
最後にヘンメル教授から修了書をいただきました。
これでスイス/チューリッヒ大学での研修も終了です。
ヘンメル教授はじめ、チューリッヒ大学の皆さん、アテンドしてくださった月岡先生、岡田先生、中島先生、飯島先生。
プレゼンテーションの英訳、スライド修正をしてくれた広島大学の應原先生、
ご一緒させていただいた先生方 本当にありがとうございました。
ホワイトアスパラガス
最終日のディナーはバスで郊外のレストランに。
この時期しか食べられないのがホワイトアスパラガス!!中島先生の大のおすすめで、連れて行っていただきました。
私の父親もホワイトアスパラガスが大好物だったような・・・? 昔日本で食べることのできるホワイトアスパラは缶詰のものでしたので、何がおいしいのか正直分かりませんでした。
本場の旬のものは初体験でしたが、これは絶品でした。
アスパラのスープもおいしかったですし、メインディッシュとなったアスパラのボイル。
お代わりも含めると10本は食べたでしょうか。
最後まで満足させていただきました。
この時期にヨーロッパに行かれる方は是非ご賞味ください。
近頃は北海道でも食べることはできますが、やはり本場で食べると一味違います。
普段の海外研修は、行きたいところ、やりたいことが多すぎて個人行動をすることが多いのですが、今回の研修は英語発表が控えていることもあり、全く自由時間の予定を立てることが出来ませんでした。
それでもアテンドして下さった先生方のおかげで、研修はもちろんですが、それ以外の時間もとても楽しく有意義に過ごさせていただきました。
ユングフラウヨッホ
帰国の飛行機までに半日空き時間があったので、強行スケジュールですがユングフラウヨッホへも行くことにしました。
この数年本当に忙しくなってきていて、ゆっくりできる時間や、考え事の出来る時間が無くなってきています。
そんな中、飛行機や電車、バス移動はいろいろなことを考えることの出来るとても有意義な時間になっています。
研修内容の復習も出来ますし、今後どうしていこうかなどじっくりと考えることが出来るのはこのような時しかありません。
飛行機でも電車でもバスでも常にパソコンを開いているので、周りから見ると変わり者だと思いますが・・・。
大学生のころ家族旅行で行って以来なので20年以上ぶりです。
天気も良く、絶景を楽しむことが出来ました。
移動時間往復7時間、現地滞在45分。
駆け足の観光になり、息苦しい!!空気が薄いことと、年をとったことを実感しました。
いつか家族でゆっくりと来たいものです。
****************************************
帰国のフライトにて研修内容をまとめるとともに、この報告書を書いています。
今回の研修中は多くの時間を休診とさせていただきました。
留守を守ってくれたスタッフは、電話応対や医院清掃に加え、個々のレベルアップのために
院内で研修・練習をしてくれています。
本当に頼りになる自慢のメンバーです。
また患者様にはご迷惑をおかけしていることを申し訳なく思っております。
今年は2月のニューヨーク研修に加え、勤務医が大学院に進学したことで予約が取りづらくなっていることをお詫びいたします。
しかしながら今後も医院の方向性としては利便性よりも質の高さを追っていきたいと考えています。
ご理解と応援をしていただいている患者様には感謝の気持ちしかありません。
最後になりますが、寂しい思いをさせている家族と、そんな私を支えてくれている家族に感謝し、研修報告を修了させていただきます。
院長