10月6日・7日の2日間、パシフィコ横浜で開催されました日本国際歯科大会に参加いたしました。
これは4年に1度開催される学術大会で、ますだ歯科医院も休診とさせていただき院長とスタッフで参加してまいりました。
日本で行われる最大規模の国際大会ということで3日間9000人近くの歯科関係者が登録され、来場していたようです。会場では歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手という分野ごとに分かれてそれぞれのテーマに沿った講演が多数あり、私たちもそれぞれが分かれて沢山の講演を受講いたしました。どういったものだったのか??
多くの講演を受講した中から少しずつ報告させていただきます!
歯科衛生士・後藤香織
私はこの2日間分野を絞らず講演を聞きました。その中で、インプラント周囲粘膜炎のお話が心に残りました。インプラント周囲粘膜炎って聞いたことありますか?
インプラントは歯周病になりやすく、
歯ぐきにだけ炎症が起きているのが インプラント周囲粘膜炎、
骨まで溶けてしまっているのを インプラント周囲炎
といいます。
炎症が起こる原因は磨き残し(歯垢)です。ハミガキがしっかりできていれば何も起こらないのですが、磨き残しがあるままあと、炎症が起き、最悪支えの骨がなくなり、歯・インプラント共に抜け落ちてしまいます。そうならないために、炎症の出始めであるインプラント周囲粘膜炎にいかに気づけるか!?気づけた場合の対処法を学びました。なにより、こんな炎症が起きないのが1番の目標です!ハミガキ・歯間ブラシはもちろん、+フロス(糸ようじ)もできるとより効果的です。
インプラント周囲炎には5人に1人、10本に1本が罹患していると言われています。
上手にお手入れすれば一生もののインプラント!一緒に長持ちさせましょう!!!
歯科衛生士・西岡みゆき
みなさん、動物の社会も高齢化が進み多くの動物が歯周病になると知っていましたか?
ある動物園のカバは歯周病が進んで多くの歯が抜けてしまい食欲がなくなり元気がなくなっていきました。
そこで、これ以上歯周病が進んでしまわないよう歯科の先生が2日に1回口腔ケアを行っているそうです!
また、55歳から75歳が思う“若いうちにやっておけばよかった”トップ20の1位は「歯の定期健診」だそうです!歯周病になってしまわないように、そして進行を遅らせるためにもご自身での毎日の歯磨きと歯科医院での定期的なお掃除がとても大切だと改めて感じることができました!!
歯科衛生士・八木友希
みなさまは、話がまとまらない、うまく伝わらない、そう感じたことはないでしょうか?
私は、医療コミュニケーション“人の心に響くプレゼン術”についてのお話を聞いてきました!
会話の中でよく聞く「えー」「あー」という言葉は、フィラーワードといって、意味のない言葉なのだそうです。
「えー、あー、」と言いそうになったらぐっと我慢して、代わりに息をすぅっと吸い込むようにすると、聞き手からするととても聞きやすい“間”になるとのこと・・・☆
私も、みなさまが聞きやすい説明やお話ができるよう、今後気を付けていこうと思いました!!
歯科衛生士・櫻本彩佳
フロアには沢山の衛生士さんがいて、ホールにはいっぱいで入れなくなった講義もありました!
どの話を聞きに行こうか凄く迷った結果、1番身近な歯磨き粉について講義をしている先生のお話を聞きにいきました。内容は
・歯磨き粉の成分について
・歯ブラシと歯磨き粉のいろいろな組み合わせでどれだけ磨けるかの実験結果 でした。
歯磨き粉はメーカーの成分によって虫歯予防、歯周病予防などいろいろな作用があります。とても興味のあるお話ばかりで、初めて知った内容なども沢山ありました!まだまだ勉強不足な点がありますが皆様からの疑問に答えられるよう日々勉強を続けていきたいと思います。
歯科技工士・井上由偉
今回は当院でも先日「口腔内スキャナー」という口の中のスキャンができる機材を導入したため、躍進しているデジタル技工についての講演を多く受講いたしました。院内でできること、院外でできることについてそれぞれ学ぶことができ、どういったことに注意をして技工作業をしていくとよいのかを実際現場で行っておられる有名な技工士の先生の講演を聞くことができました。
また、東京オリンピックも見据えてスポーツマウスピースの重要性についてのご講演も聞くことができました。多くのスポーツ選手にマウスピースを提供されている歯科医師の先生がお話し下さり、日本代表の女子ラグビー選手も一緒に講演してくださいました。当院でも多くのスポーツマウスピースを現在お作りしています。作成時の注意点などもわかりやすくご講演してくださいましたのでご希望の患者様はいつでもお声をかけてくださいね。
管理栄養士(歯科助手)・西真由子
こんなに大規模のセミナーに参加するのは初めてだったので、とても有意義で貴重な経験をさせていただきました。自分もこの一員なんだと感じ、歯科という患者様の健康を守ることができる場所で働いているんだという喜びと責任を再認識できました。医療コミュニケーションや伝え方・話し方の講義を受け、私は直接的に患者様の歯を治すことはできませんが、患者様が不安や負担を感じることのないような心のサポートをしていきたいと思いました。
また、会議場横ではワールドデンタルショーとしてたくさんの歯科に関わる企業さんが商品の展示や説明、更にブースでは著名な講師をお招きしての講演もしてくださっていました。国際大会ならではの企業さんの数でこういった会場でも知らないことやもっと知りたいことを沢山解説してくださるのでとてもわくわくした気持ちになりました。
患者様には土曜日を休診とさせていただきご迷惑をおかけいたしましたが、この2日間で学んだこと、得た知識を無駄にせずに日々の診療に活かしていきたいと思っておりますので益々レベルアップしていくますだ歯科医院にどうぞご期待くださいませ!