~形と色の関係性~
5月19日日曜日にセレックのメーカーが主催するセミナーに参加いたしました。
ますだ歯科医院では最近昨年秋に導入した口腔内を小型のカメラでスキャンして型どりをする「セレック」でのかぶせものや詰め物を作ることが多くなりました。そこで患者様により良いものを提供できるように技工の分野の新しいことを色々学んでまいりました。
私が若い時にはこの分野はまだまだ発展途上でしたが、ここ数年でかなりの進化を遂げました。
現在ますだ歯科医院ではセラミック治療の際に
・カメラで型どりをしてそのデータを元にコンピュータ上でかぶせものの形をつくります。
・そしてそれを機械で削り出します。
・そのあとは手作業でひとつひとつ丁寧に仕上げていきます。⇒主にここを学んできました!
削りだす機械も以前に比べると精度が高くはなっていますが、やはり最後は技工士による手作業が必要です。そこで今回は手作業で行うちょっとしたマル秘テクニックを学びました!歯の形を解剖学的に見てここに少しくぼみをつくるとより天然の歯に似せることができる。少し影になっているところや光が透けて見えそうなところにはじめから色をのせておく。色で凹凸を作る!こんな些細なことですが、歯は一番身近なオーダーメイドです!ひとつも同じものはありません。そしてとても小さな世界です。
セラミックは最終的に高温で焼きます。そして色付けする時には焼く前なので実際に見えている色と最終の焼き上がった時の色が違います。とても不思議な世界だと思いませんか??実際のお口の中での見え方もまた違ってきます。こういった細かいことが作業を重ねるといろいろ再現できます。
まだまだ教わることは多いですが、いろいろトレーニングを積んでみなさまに提供できるようにしようと思います!セラミックのこと、セレックのこと、些細なことでもどうぞご質問くださいね。
歯科技工士 井上 由偉