こんにちは。歯科助手・管理栄養士の赤井真由子です。お口の健康を守り予防を薦めるために、全身の健康を保つための栄養学をみなさまにお伝えしています。今回は、「〇〇ゼロ」商品をテーマにお話したいと思います。
だんだんと暑くなってきて、冷たい飲み物が美味しい季節になりますね。コンビニやスーパーに行くと、「カロリーゼロ」「シュガーレス」といった表示のあるものが目に付くと思います。みなさんはこれらの意味をご存知ですか?
「カロリーゼロ」と表示されていると、カロリーがまったくないように感じますが、実際には違うんです!食品100g(飲料であれば100ml)当たりのエネルギーが5kcal未満であれば「カロリーゼロ」と表示できることになっているのです。
同じような表示に「シュガーレス」があります。減量している人には魅力的な言葉ですが、これも砂糖や乳糖、果糖といった糖類の含有量が100g当たり0.5g未満であれば表示することができます。「ノンシュガー」「無糖」も同じです。
無糖コーヒーを飲んでいるといっても、それが200mlであれば1g近くの砂糖が入っているかもしれないということです!
甘味料を使われている場合も多いですが、定期的に摂取しすぎると、甘みに対する味覚が鈍ってしまい、太りやすい体質になってしまう可能性があります。
なお、「砂糖不使用」という表示は、文字通り砂糖を使っていないということで、その代用として果糖や乳糖を使っていても表示することができます。同様に「甘さひかえめ」は、味覚としての甘味に関する表示であり、糖質が少ないことを意味する「糖質オフ」とは異なります。紛らわしく感じますが、栄養成分表示があるときは、それを見ればエネルギー量は一目瞭然です!
また、脂質やコレステロールになど関しても、「無」「ゼロ」「ノン」「フリー」「ライト」という表示がありますが、表示するにはすべて基準があります。また、入っている栄養素をアピールするための「高」「豊富」「リッチ」「たっぷり」という表示も、基準を満たすことが条件づけられています。強調表示を鵜呑みにするのではなく、自らの目で成分表示を確認することが大切ですね!
赤井真由子