台風が心配な今日この頃、大変蒸し暑いですが、みなさま体調はいかがでしょうか?
今月は歯科衛生士の中村が担当します。
歯科衛生士は、椅子に座って患者様のお口の中を見て歯石を取って…という同じ姿勢が一日続きます。肩凝りがひどく、ストレッチをしたりヨガのポーズをとったりしていましたが、一向に解消されずどうしたものかと思っていたときに、20代のころに信州上高地に行ったあとの1週間がとても体が軽くなったことを思い出し、3年前に再び散策に訪れました。空気が違うのでしょうか?デトックスできたみたいで、すぐ体が楽になりました。
私には「山」だ!と思いました。
リュックサックは前かがみになりやすい背中を後ろへ引いてくれます。山に行った次の日は背中が伸びているなと思います。
足はきゅっと締まってくるのかと思っていたのですが、逆に筋肉がついてしまいました。
が、体の調子は、以前よりずいぶんよくなりました。
もちろん、仕事中の同じ姿勢の維持も山でできた筋肉が支えてくれているように思います。
よく登る山は六甲山。
いろんなルートがあるのですが、下の写真は芦屋川~有馬への途中の雨ヶ峠にある木です。この木が好きで定点観測みたいに写真を取っています。常緑樹ですが季節によって表情が違います。
ある日、写真を取っていると70~80代の男性から声をかけられました。
「この木は僕が小さい頃は50cmぐらいやってん。戦後すぐは六甲山にみんな薪を取りに来ていて、はげ山やったから苗を植えたんやで。」
山登りを始めて間もない私はただただ登ることに必死でしたが、六甲山の歴史を知るとともに平和だから山に登れることに感謝しなくちゃと思いました。 そして、健康だと歳を重ねてもしっかり登れるのだということを教えていただきました。
北アルプスの初級の山にも行きました。 この木は雪で枝が曲がり(そこに腰掛けています)、そのまま上に伸びています。
山小屋にも泊まりました。
山の上は水が貴重なのと排水処理ができないので石鹸などは使えません。
ハミガキはもちろん歯磨き粉なしです。
意外とハミガキタイムは皆さん長く、歯間
ブラシを使っていらっしゃる方もいました。
登山中は、だいたい1時間ごとにバナナなどカロリー補給をします。歯にはよくないなといつも思っています。せめて水分はスポーツドリンクにはせず、水にしています。
山なんて全く興味のなかった私ですが、こういうわけではまってしまいました。
自分の足で歩く、 必要なものは自分で担ぐ、、、登りはとにかくしんどいですが、便利な日常生活を離れて自然の中に身を置くと、いままでキューとなっていたものが解けていくような気がします。
そして、登った人だけしか見られない景色。
六甲山でいうと、6月末には、阿倍野ハルカスはもちろん、PLの白い塔、関空、大阪和歌山の府県境の友ヶ島や淡路島までよーく見えました。大阪湾があり、常に水蒸気が上がっているのでなかなかここまで見られるのはありません。
夏はあまりにも暑いので、信州の山旅を計画中です♪
中村純子