歯科医師の今井です。
「歯科医院スーパーDr育成セミナー」に参加して参りました。
新型コロナウイルスの影響で本セミナーもwebでの受講も可能でしたが、やはり実際に講師と対面して熱量を感じ取ることもセミナー受講の醍醐味と考え会場に足を運んできました!
講師の岩渕氏の辿って来られた経歴は歯科業界と何の関わりもなく、主に会社のコンサルティングに関わるお仕事をされてきた方でそのお話は非常に新鮮でした。というのも僕たち歯科医師は、大学の同級生はもちろん、大学の教鞭をとるのも歯科医師、セミナーに出向いても教えて下さるのは歯科医師と本当に狭い業界です。
では「そんな人に何を学ぶのか?」と皆様思われたでしょう。結論を述べると学んだことは「歯科医師としての在り方教育」です。
職種を問わず多くの仕事は「〇〇に〇〇を提供する」という形で社会の一部となり成立しています。
これを歯科医師という職業に当てはめると「患者様に歯科医療を提供する」仕事です。
皆様のイメージ通り、歯科医師という職業は当院の増田がインプラント治療を得意とするように、技術職の色が強い職種でしょう。
実際に歯科大学では2年間の一般教養を経て、3年次より多くの歯科治療の実習が行われますし、歯科医師となったのちも技術の研鑽に終わりはありません。
しかし本セミナーを受講するまで「何のために歯科医療を行うか?」といった歯科医師の「在り方」について学んだ経験は皆無でした。
岩渕氏の言葉を借りるなら「やり方」ばかりを学び「在り方」を学んできていないまま歯学部を卒業したわけです。
講義のスタートは「原点シート」と呼ばれる「自分がなぜ歯科医師になったか?」を再認識するシートの記入から始まり、歯科医師としての在り方(仕事観)について学んだのちに「5年後の自分」について出来るだけ詳細に記載することが求められました。
当院にもレプリカモデルを展示させて頂いている大谷翔平選手が使用していたことで有名な「マンダラート」をご存知でしょうか。
アイデア発想法の一つとして考案され、1つの最終目標に何が必要かを明確にするには非常に有益な手法です。
彼は監督の勧めでマンダラートを使用し始めたとのことですが、高校1年生で立てた最終目標に向け日々努力し続け、当時の目標を遥かに飛び越えた今の活躍を手にしています。これは僕の予想ですが、きっと大リーグで活躍する今も「5年後の自分」を明確にイメージして日々のトレーニングに励まれているのだと思います。
日々の仕事に追われてしまい、自分が「何のために働いているのか?」や「5年後にどういった仕事をしたいのか?」を立ち止まって考える機会は少ないですが、それらを明確にすることで毎日の充実度が変わることを思い知った1日となりました。
本セミナーを受講した事で自分の仕事観を固め、より具体的な目標を決める事で「ますだ歯科医院」の勤務医として院長を始めスタッフに感謝するとともに、来院して下さる患者様に還元できればと思いますので今後とも宜しくお願い致します。