5/3~5/10 ニューヨークのニューヨーク大学歯学部で研修を受けてきました。
NY滞在記です。
注)研修内容よりも、皆さまに興味をもっていただける研修以外の時間帯のことを多く記載しています。
5/5 火曜日 研修2日目
今日も時差ぼけの影響か、ほとんど眠れず・・・ 30分ほどで目が覚めます。
じっとしていても仕方がないので大学に行く前に散歩に出かけます。
まずは地下鉄でマンハッタン島の一番下まで。
自由の女神が見れるかと・・・
フェリーでの観光には数時間かかるというので、遠くからでも見てみることにしました。
「小っちゃ!!」
写真でとるとさらに小さい。分かりますか?指先にあるのが自由の女神です。
そこからは徒歩での移動です。
9・11メモリアルパークへ
あれから14年もたちました。
ハイラインなどもブラブラと歩き回りながら大学に行くとちょうど9時!
2時間以上散歩したことになります。
いい運動が出来ました。
今日午前中の講師は・・・
アーノルド・ワイスゴールド先生です。ペンシルバニア大学とNY大学の教授であり、補綴(冠をかぶせて見た目や機能を回復する分野)の専門家です。フロリダにお住まいで、この半日のために駆けつけてくれました。
歯科界のレジェンドとも言える方、お会いできて光栄です。
「前歯に行うインプラントの審美的/歯肉の問題について」というテーマで講義をしてくださいました。
見た目をきれいに治すことが出来るのか、満足していただける見た目にすることが出来るかどうかには様々な基準があり、まずはそれをきっちり調べて患者様に話すことが大切だということ、日本人はなかなか難しいということをお話いただきました。
確かに日本人は歯の形態も、骨格も、歯茎の質も前歯のインプラントをきれいな見た目で回復させるのは難しいです。
それをどうやって回復させるのか、どこまでなら回復させられるのかを日々考えて治療を行っています。
そんな悩みを先生にぶつけたところ、言われた答えは「Dr増田、アメリカに来なさい」でした。
えーっ、そんな回答を期待していたのではありません。
これは誘われたのではなく、「治療には限界があるからあきらめろ」、「アメリカ人だったらそこまで考えなくてもいい人がほとんどだからね」という意味合いです。
チャレンジすることの大切さ、チャレンジすることのリスク 確かにどちらもあります。
まずは確実にできることを患者様には提供し、チャレンジする場合にはうまくいかないこともきちんと納得していただいて治療を行う必要があるということでしょう。
午後はNYUインプラント科教授のチョー先生によるライブオペでした。
実際に患者様に手術をしているところを見せてもらいました。
手術内容は上顎奥歯へインプラントを埋めるためのサイナスリフト手術。上顎洞に骨を作るための治療で、当院でも良く行っている手術です。
大まかな手術内容や流れは一緒なのですが、使う道具や、歯茎を切開する位置などに違いがあります。
参考になるところもたくさんありました。
セミナー終了後ホテルに帰り、軽食を済ませ、
今日もブロードウェイに行きます。
今日はライオンキング鑑賞です。
昨日のミュージカルは本当にすばらしかったので、また同じ経験が出来るのか?
今回は最前列を手配できたので楽しみに胸を膨らませ、いざブロードウェイへ
劇場も大きく、舞台装置も大がかり、どんな感動がまっているのでしょう?
しかし、この鑑賞とっても残念なものになりました。
こんなムダ金、無駄な時間を払ったと感じたことはあまりありません。
あくまでも私個人の意見ですし、きっと他の方は違う印象をお持ちだと思いますので、皆さんが鑑賞するかどうかの参考にはしないでおいてください。
ブロードウェイのミュージカルは開演までは結構皆さん写真をとったり自由に行動されています。
ただ開演直前に写真をとらないこと、その他の注意がアナウンスされます。
客席は真っ暗な中で公演が行われるのでスマホのモニターなどのバックライトでもとても邪魔になります。
でも写真も撮りたいですよね。アナウンスを聞いていなかった人もいるかもしれません。ですので多くのスタッフが客席を監視し、そのような行為があるとすぐに注意されます。
これは公演を撮影するな!という意味だけでなく、皆が気持ちよく鑑賞出来るようにするための劇場側の気遣いという面もあると思います。
この公演中、私の隣にいた観客はずっとスマホをいじりながら鑑賞していました。モニターの明るい光が視角に入るので、本当に目障りで、鑑賞に集中できるはずもありません。
初めだけはスタッフが注意していましたが、それ以降はほったらかし。
私は最後まで見ることなく途中で帰りました。
ミュージカルの内容は・・・、こういうイメージの中鑑賞してしまうと悪いところばかりが目に付いてしまうのでやめておきます。
きっと疲れていない状態で、隣の席が違う方であればずっと違う印象をもったでしょう。
だって長年にわたって多くの観客をひきつけているミュージカルですので、いいものであるのは間違いありません。
すばらしいショーというのは、すばらしいキャストがいれば何とかなるものではないですね。
すばらしいキャストとすばらしいスタッフとすばらしい観客、その3つのうちのどれかだけでもかけてしまうと台無しです。
私たちの仕事も一緒です。私だけがいい治療をしようと頑張っても、それを支えてくれるスタッフがいなければ、私の治療方針に理解をしてくださる患者様がいなければ、うまくいきません。
医院全体で頑張ろうと、そして一期一会という言葉を忘れてはいけないと強く思いました。
イライラしたままでは今日も眠れそうにありません。
夜景でも見に行きましょう!!
まずは近くのロックフェラーセンターに行き、トップオブザロックへ
すばらしい夜景です。
その後、イエローキャブの運転手にお願いして、ブルックリンへ
マンハッタンを川をはさんで見るとこのようになっています。
私はこちらからの夜景のほうが趣があって好きです。
NYの夜景がきれいなのは、市が電気を消さないように指導しているのと、法律でバルコニーに洗濯物をほさないようにしているからとのこと(私の英語力なので間違っているかもしれません)。
気分も落ち着いたので、ホテルに帰り寝ることにしました。