11月21日、新型コロナウィルスの影響により2年ぶりの開催となったインプラント学会に参加いたしました。オンラインと会場との両方の開催でありましたがやはり講演してくださる先生を直接拝見して学びを深めたいと思い現地で参加しました。
今回のテーマは「歯科用インプラント治療が描く未来」となっており、技工の分野においては「インプラントのデジタルワークフロー」というものでした。簡単に言うとインプラントの技工作業が手作業のアナログからデジタルへ移行してきていることについてと言うことです。
近年では歯科治療においてインプラントを用いることが特別な治療ではなくなりつつあります。そしてその中でもインプラント技工がここ数年で変貌を遂げています。
・歯型を採るときに粘土のようなものを使用せず口腔内スキャナの利用
・手作業のみであったものをデジタルも併用して時間短縮
今回の発表の症例ではスキャナを利用して実際完成させるまでにはどのような工程を経ているのかということを紹介してくださいました。
実際私もますだ歯科医院で口腔内スキャナとしてセレックを利用し作業を同じような手順で行うこともあり、これが正しいということを再認識することができました。
また、他にもデジタルに移行することによって歯科でもSDGsに参加できることがあることを学びました。SDGsとはよく聞く言葉ですが日本語では「持続可能な開発目標」とされており項目が17あります。ここで口腔内スキャナを利用した技工作業をすることによって画面の中に模型をバーチャルで作り、実際石膏でつくる模型がなくなるので環境問題である海の豊かさを守るという項目が多少なりとも達成されることになります。技工作業がすべてデジタルに変わってしまうことはありませんが近い将来たくさんのことが容易にできるようになることでしょう。
ますだ歯科医院では常に新しい情報を取り入れ学びを深めています。そしてデジタル技工に関しても早くから出来ることは行うようにしています。これからも学びを深め様々なことに挑戦していきますので安心して受診してくださいね。
余談ですが今回いつもの場所と違い会場が両国ということもあり少し散策してみると・・・
近くには相撲で有名な国技館があり、両国駅もとてもきれいでした。でも私が1番『えっ??』と思ったのは次の写真です。くすっと笑ってしまった方、私と同じこと思ったのだと思います(笑)
歯科技工士 井上由偉