早いもので、9月になりました。
とは言っても、まだまだ暑い日が続く毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今月のブログはブログ最終回の竹下がお送りします!
お伝えしていた通り、私竹下は9月15日で出産のため、4年5ヶ月間働かせて頂いた ますだ歯科医院を退職します。
ますだ歯科医院での4年5ヵ月間は、衛生士として、社会人として、そして大人として成長させてくれた場所でした。
なつかしき社会人デビュー1日目は、念には念を!で早く家を出すぎて、朝の7時半には医院の前に到着していました。
4月といってもまだまだ寒かった時期なので、凍え死にそうになったのを今でも鮮明に覚えています。(笑)
大阪市内から医院まで通勤片道約一時間強。
今となってはなんともありませんが、当時はまず通勤に慣れるのに時間がかかりました。何度寝過ごしそうになったか分かりません。
診療前とお昼休み、診療後には院長とお勉強会をし、衛生士として、社会人としての知識を身につけていきました。
当時の指導係の後藤には衛生士業務全般を指導してもらい、ひたすら後藤の口を借りてはバキュームの練習をしていたのを思い出します。
受付・電話応対もなかなか慣れず、川西・井上に迷惑をかける日々…。
そして、がっつり大阪弁で、仕事中の笑い声のボリュームも大きすぎることで何度井上にお叱りを受けたことかわかりません。実は笑い声はいまだにうるさいのですが、ちょっとは当時よりおしとやかになったと勝手に思っています。
これは歓迎会をしていただいた際の写真と当時のメンバーです。
一年目の自分を振り返ると、毎日院内の新しいことを覚えていくことに必死で、はやく口腔内デビューするためにひたすら遅くまで練習して、気づけば一年が経っていたように思います。
体調もすぐ崩し、何度もお休みをしてしまっていた最低な新人時代…。
そんな私を常に見守ってくださった院長、スタッフの皆さん。
当時は大変ご迷惑をおかけしました。
今入ってくる新人さんたちは、本当に元気だし、偉いなあとつくづく感じます。。。
2年目以降は担当患者様もたくさんつけてもらえるようになり、予約表の中に「竹下枠」ができました。次第に業務も慣れてこなせるようになり、少しずつ医院に貢献できるようになってきました。
ですが、インプラントの手術のアシスタントにつくのも毎回緊張し、材料の準備等、どれだけ後藤に甘えていたことか…。
急に銀歯を付けた後のセメントの除去ができなくなって、院長からセメント除去禁止令が出された時期もありました。
プライベートでもたくさんの騒動が起こり(笑)、院長・スタッフをことごとく困らせてしまいました。退職する今の今まで、落ち着いた1年はなかったのではないかと思います。
そんな私がどんな状況下にいても、みなさんはとても優しくて、本当にたくさん救われました。
私自身が ますだ歯科に絶大な信頼を置けたからこそ、今の自分があると思っています。
仕事に全力。遊びに全力。そして食べることに全力。
ますだ歯科はこの三要素がすべて完ぺきでした。一番は患者様のため、自分たちの技術を磨き、協力して練習し、共に励まし合って、お互いの成長を喜び合える。
個人個人足りないものはそれぞれが気づいて、助け合って、補い合える。
結果、患者様に思いが伝わり、感謝していただけることに全員で喜びを感じ、分かち合え、さらに高め合える。
一人一人が自分のことよりも、誰かのためにと思いながら仕事をしているのが、目に見えて分かる職場です。本当に私は人間関係に恵まれています。
その証拠に、私が持っている ますだ歯科の写真はすべて笑っています。
先日、少し早めの送別会をして頂きました。
まだまだ全然退職する実感がありません。
普通に「おはようございます!」と出勤してしまいそうな勢いです。
突然のことで、院長・スタッフをはじめ患者様にもご迷惑をおかけしました。
これからの ますだ歯科医院のさらなる発展に、今までのように共にくっついて成長していきたい気持ちでいっぱいです。
今回の退職に伴い強く感じたことは、自分という存在が患者様に信頼していただいていたということでした。
退職日決定から今までの数か月間は、ほぼ毎日引継ぎ作業に追われていました。お一人お一人、何年間も一生懸命診させていただいていた患者様です。楽しいお話も、世間話も、悩み相談も、本当にたくさんしました。私が診たこと、感じたこと、その方への思いは何一つ漏らすことなく次の担当衛生士に引継がせて頂きたいという思いで、一日に何人もの患者様の記入をしてきました。
ただ、書いても書いても退職日まで終わりません。引継ぎ用紙を30枚、40枚と何十枚印刷し続けてもすぐなくなりました。
それは、これだけ多くの患者様を担当させて頂いていたんだという改めての驚きでした。
そして、退職を伝えた際の患者様方の辞めないでほしい、残念、さみしい、というお声を頂くたび、自分という存在がこれだけ誰かの人生のサポートになっていたのかという、一人間としての喜び。
そして、自分の衛生士人生スタート時の最初の目標であった、患者様に信頼される衛生士をやっと達成できたと強く実感できるこの数ヶ月間でした。
これだけたくさんの方に感謝され、ありがとうと言ってもらえる衛生士という職業はすばらしいと思います。そして、それが実現できたのは間違いなくますだ歯科医院で成長できたからです。
衛生士学校を卒業してから今までの人生は、自分の成長のためにひたすら走ってきました。社会人として、そして大人の女性になるため、様々なことを経験してたくさんのことを学びました。
ですが、まだまだ人間として未熟な私です。
誰かに甘えたい時も、大泣きしたい時も、怒り狂う時もあります。
まだまだ電車も寝過ごしそうになります。
でも今自分の中にいる新たな命は、すでにかけがえのない大切な存在です。これからの人生は、母親として命をかけて守るべきものを守りながら生きていきたいと思います。
そして院長から教わったすべての知識を、次の衛生士人生に生かして活躍できる日を楽しみに頑張ろうと思います!
支えて下さった皆様、今まで本当にありがとうございました。