開院時インタビュー
開院にあたっての思い
予防・高レベルの治療・治療後のメンテナンスを三本柱に
今回開業するにあたって、お話を聞かせてください。
いろいろとこだわりをもった医院作りをしているそうですね。
「そうなんです。一生自分の歯を大切にしたいと願う、健康への意識の高い患者さんにとって最良の歯医者にしたいと思っているんです。
具体的には 病気の予防 最新の治療 治療終了後のメンテナンスを3本柱にするつもりです。というのも歯医者になってみてしばらくは、いかにいい治療を行うか、どれだけ最新の治療法を習得するか、そのことに全精力を注ぎこんでいました。
でもあるときから『治療を頑張ることだけでいいのか?』と大きなストレスを感じるようになったんです。
それは歯医者として治療するほとんどが、以前治療されている歯の再治療という現実。
なぜなのか・・・
例えば虫歯なら小さな虫歯をつめることから治療が始まって、次はかぶせになり、しばらくすると神経を取ることになり、またしばらくすると再治療が必要になり、終には抜歯となる。歯の抜けた場所をうめるために前後の歯を削り、その歯がまた虫歯になる・・・。
その繰り返しでどんどん歯が悪くなる。
歯周病も良く似た状況にあります。
これが今の歯科治療の現状です。治療だけ頑張ってもいけないんじゃないか 歯をなんとか削らずにできるように、一度治したところが再び悪くなることのないようにすれば、ずっと歯を健康に保てるはずなのに・・・
そのことから治療はもちろんのこと、予防・メンテナンスを含めて歯を守ることの出来る歯科医院にしようと思っています。」
確かに一度削ったところはまたわるくなるような気はしますが、どうしてなんですか?
「今までの歯科治療は穴が開いたらつめる、歯石がついたら取る、このような治療が主流でした。
どうして病気になったのか、どうしたら病気にならないのか、そういう事は全く考慮しないまま治療が行われていたのです。
治療や診査を丁寧にやるよりも、患者さんを多く診ることが評価されるという制度上の問題もあります。」
治療方針
予約制 多くの治療法 インフォームドコンセントを重視します
ではどのようにその問題を解決しようとしているのですか?
「丁寧な治療を行おうとすると当然時間がかかります。また計画立てた治療が必要になります。
これは同時に何人もを見る治療では不可能です。一人一人にきっちりと治療の時間をとることが大切です。ですので一日に診れる患者さんの数を制限した上で予約制として、お待たせせずに時間通りに治療を行うつもりです。
予約をきちんと守ってくださる方を最優先に治療します。次に保険の制度の枠内だけでなく、多くのすぐれた治療法から治療内容を選択できるようにします。
当然保険の範囲内だけでの治療をご希望される方にはそれに従います。そして病気の状況だけでなく、原因や対策まで含めたお話をして一生自分の歯とつきあっていただけるようにサポートをしていきます。」
経歴について
私も歯医者は大嫌いだったんですよ
では今までの経歴について教えてください。
もともと歯医者さんになろうと思ったのはどうしてなのですか?
「子供の頃は虫歯が多く、歯医者さんによく通っていました。正直いい思い出はありません。歯医者さんに近づくと独特の匂いでまず緊張して、歯を削られると頭に響くように痛いし、麻酔をしてもらうとその麻酔が本当に痛い、口を開け続けるのもしんどくて大嫌いでした。
当然その頃は歯医者になろうという考えは全くありませんでした。」「高校生になって卒業後の進路を決めるとき、二つの候補がありました。一つは美術や技術といった科目が得意だったので芸術家を目指す道を、もう一つは人を助ける医者を目指すという道でした。
そこで二つを同時に出来る歯医者はどうかと思ったのです。
大嫌いだった歯医者になることに葛藤はありましたが、自分が嫌だった分、改善できることもあるんじゃないかと思い広島大学歯学部に入ったんです。」
歯医者になってからの経歴を教えてください。
「広島大学歯学部を卒業して神戸のまつだ歯科で松田成俊先生に師事しました。 『自分の親や兄弟にしてあげたい治療を患者様にしなさい』という教えのもと、一本の歯ではなく口の中全体を、悪い所を詰めるだけではなく、悪くなった原因から考えるように教わりました。
まつだ歯科に入ってから3年間はほぼ休みなしで、夜12時まで毎日診療のトレーニングをつんでいたことが懐かしく思い出されます。まつだ歯科で副院長を務めて、その後豊中市まとば歯科副院長を経て、ますだ歯科医院を開業するにいたりました。」
メッセージ
歯医者は私の天職です
歯医者というお仕事はどうですか?
「大好きですよ。天職だと思っています。
今は新しい治療法もどんどん確立されてきて、最高の治療を行おうと思うと、毎日勉強が必要ですが、努力のしがいがありますね。
歯の削り方一つでも0.1mm、1度の精度を求めて治療する。
患者さんからは分からないところですけど、そのこだわりが歯を長持ちさせる治療につながると信じています。」
最後に患者さんへメッセージを・・・
「今、歯科治療は大きな転換期の真っ只中にあります。
新たな治療法がどんどん生み出され、歯科医院によって治療法や方針に大きな違いが出てきています。
皆さんに自分にとって合った歯医者さんを見つけて、納得いく治療を受けてもらいたいと思っています。
私は 『きっちり丁寧な治療を受けたい』 『自分の歯を大切にしたい』 『十分な説明を受けて治療を受けたい』と思われる地域の皆様にとって喜ばれるホームドクターでありたいと思っています。
そのためにスタッフとともに研鑽してまいりますので、どうぞよろしくお願いします。」