こんにちは。歯科技工士の井上です。
12月2日、大阪国際会議場で開催された第2種滅菌技士認定試験を受験いたしました。滅菌技士とはどのようなものなのか?とみなさんお思いですよね。まずは滅菌とはどういったものかを少しお話ししましょう!
医療現場においては「洗浄」「消毒」「滅菌」という3つの大きなグループに分けることができます。そしてその中でも「滅菌」業務というのは非常に大きな役割を担っています。ご家庭でのことに例えてみます。最近寒くなってきて風邪やインフルエンザも流行り始めてきました、よく小さいころ「外から帰ったらうがいをして手洗いをしなさいよ~!」と言われていたのを思い出します。そこでその言葉に当てはめてみると「うがいをして手洗いをする」というのは自分自身の外的要因を排除するための「洗浄」ということになります。そして手洗いの際に除菌ハンドソープを使ったとしたら「消毒」ということに該当します。
歯科医院においては近年メディア記事などで「使い回し」「未滅菌」という言葉をよく目にします。使った器具を例にしてみると、汚れた器具を「洗浄」では汚れを落とすことはできても微生物を減らすことはできません。「消毒」でも微生物を死滅させることはできませんが、「使用するのに適切である水準まで数を減らすことはできます。」「滅菌」を行うことによってすべての微生物を殺滅することができます。
当院では先日最新型の滅菌器を導入しました。これはヨーロッパ水準をクリアする高度な小型高圧蒸気滅菌器です。この滅菌器でより高度な滅菌を可能にし、患者様への細菌感染の危険性を大幅に低減させることができ、操作も非常に簡単です。
また、滅菌には様々な種類があり、歯科医院で主に取り扱うのは高圧蒸気滅菌と呼ばれるものです。私が20年ほど前に勤務していた歯科医院ではガス滅菌器もありましたが今はあまり見かけなくなりました。総合病院などに行くと中央滅菌室などと呼ばれる専門の部屋もあります。そこにはさまざまな種類の滅菌器が存在しています。
さて、このように滅菌のしくみを丸1日勉強し、理解できていることを認定してもらうために筆記試験を受けました。結果は送付で合格の方にはクリスマスプレゼントになりますよ♪と言われており、毎日ドキドキしながら待っていました(笑)
そして先日滅菌技士としての合格通知が届きました!これからますだ歯科医院の「滅菌マスター」となって日々の業務に活かしていこうと思っています。
井上 由偉