妊婦の方への歯科治療の注意点
治療の時期
妊娠中の歯科治療は安定期に行うのが安心です。
安定期であれば一般的な歯科治療は行うことが出来ます。
安定期以外の歯科治療は出来れば避けたいですが、必要に応じて最小限の治療を行います。
麻酔
歯科治療で使う局所麻酔は、量も少なく、部分的な麻酔なのでまず心配いりません。
痛みを我慢して大きなストレスがかかるよりは、必要に応じて麻酔を行って治療したほうがいいでしょう。
飲み薬
歯医者で使う飲み薬は 痛みどめ 抗生物質 腫れ止め の3種類がほとんどです。
まったくリスクの無い飲み薬はありません。
薬を使わずに治療が行えるのであればベストですが、必要な場合はリスクの少ない薬を最小限使います。
痛み止めであればカロナールといった薬や、抗生物質はセフェム系の薬が妊婦の方へは安全だと言われています。
レントゲン
レントゲンを撮らずにすむならそれに越したことはありませんが、必要な場合は出来る限り被爆量が少なくなるような対策を行います。
歯科で行うレントゲンは他科(内科など)で行うレントゲンに比べ被爆量が少なく、腹部への影響も少ないものです。
しかし、デジタルレントゲンであればさらに被爆量は少なくなりますし、防護衣をつけることも被爆量を減らす有効な手段です。
豊中市 ますだ歯科医院の対応法
産婦人科担当医と相談の上、治療を行います
上記のように妊娠中の方への歯科治療にはいくつかのルールがありますが、
妊娠中のあなたの体の事をチェックしている産婦人科の先生と相談して歯科治療を行うのが一番安心です。
歯の状態と、必要な治療について担当産婦人科医へ紹介状を書かせていただき、
あなたとお子様の状態にあわせて最善の治療を行います。
来院前に担当の先生に、「歯科治療を受ける際の注意点はないですか?」と聞いてきて下されば、
よりスムーズに治療を行うことが出来ます。
レントゲン
当院は最新のデジタルレントゲンを導入しています。
通常のレントゲンに比べ1/10の被爆量ですむレントゲン写真です。
防護衣も最新のものをつけていただき撮影を行いますので、妊婦の方や胎児に対する影響は全く心配ありません。
どうぞご安心ください。
もちろん最小限必要な部分の撮影だけを行います。
*レントゲンが必要なければそれに越したことはありませんが、冠の下の状態や、骨の状態、虫歯の大きさなどレントゲンを撮影しないと診断できないことが多くあります。
妊娠中の歯のケアを行います
「出産をしてから歯がボロボロになった」そのような声をよく聞きます。
妊娠中はホルモンバランスがくずれ、つわりなどの問題もあり、食生活や歯磨きが不規則になることが多くあります。
妊娠中だけでなく、授乳中も歯科医院への通院が難しくなるため、いざ歯医者に通えるようになったら虫歯や歯周病が進行していたということになりかねません。
妊娠中、定期的に歯のケアを行うことでそのようなトラブルを防ぐことが出来ます。
「歯に痛みがある」方はもちろんですが、「特に歯に問題がない」と思っているあなたにも検診とケアをお勧めします。