2019年4月7日、歯周病に関する世界的なレジェンドであるスウェーデンのグンナー・ヘイデン先生の講演会を歯科衛生士・後藤、歯科技工士・井上と共に受講しました。
歯周病をどう治すか、どこまでなら治せるかということを20年以上の長期症例をもとに学んできました。
参加した後藤・井上からのセミナー報告です。
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歯科衛生士・後藤
世界で活躍されている、Dr.Gunner Heden(グンナー・ヘイデン先生)の特別講演会でした。
先生向けの内容でしたが、国内外で活躍されている他の先生方のお話も聞ける、当院でも行っている再生治療のお話、症例が見られるということで、受講させていただきました。
再生治療にも色々と方法がありますが、今回は“エムドゲイン”という歯周組織(歯肉・歯根膜・歯槽骨・セメント質)の再生を促す材料を使用することで、歯周組織を再生させ、歯を残そうとするということをテーマにした内容でした。歯周病治療のひとつとして用いられる方法です。
歯周病とは、歯を支えている骨(歯槽骨)がなくなっていく病気です。そして、なくなった骨は回復しません。
当院でも歯周病に罹患されている患者様は多くいらっしゃいます。歯周病が進行していく原因は、歯垢・歯石です。私たちも歯周病から健康な状態にしていくために、患者様にはハミガキや歯間ブラシ、フロスを頑張っていただいたり、衛生士は歯石の除去をしたりしています。ただ、なくなってしまった骨の形ではどうしても改善が見込めなかったり、抜くことを考えなければならないことがあります。そういったときに、エムドゲインを用いると骨の再生が見込めるとのことです。
当院の患者様でもこの再生治療を受けて、歯を温存することができている方がいます。このセミナーでも先生方の症例で多くの方が骨再生し、長期的に安定されていると聞きました。
この再生治療はひとつの方法です。外科的な処置にもなりますし、前向きな気持ちになれない方もいらっしゃると思います。気になる方は、私たちスタッフや院長にお尋ねください。
ですが、
☆重要なのは、歯周病にならないこと!早いうちに治療すること!
先ほども言いましたが、歯周病の原因は、歯垢・歯石です。ハミガキや歯間ブラシ、フロスで口腔内をキレイにすることが1番大切です!
そして、ご自身で取り切れない所は歯医者さんでクリーニングすること、定期的に健診を受けて歯周病のチェックをして、ご自身の状況を把握するようにしましょう。
私もみなさまの健康な状態を維持し、歯周病の方には健康な状態に移行できるように、取り組んでいきたいと思います。
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歯科技工士・井上
グンナー・ヘイデン先生の特別講演会を受講しました。ヘイデン先生はスウェーデンで長年にわたって歯周組織再生療法に携わってこられた先生です。
歯周組織再生??って何?と思われたことでしょう。簡単に言うと歯周病によって失われた骨を再生させることです。その際に誘導材料を使用するのですが、それが当院でも使用している「エムドゲイン」という材料です。このエムドゲインの生みの親のおひとりであるヘイデン先生のご講演を日本で聞くことが出来るチャンスはめったとないものでした。
私は実際に施術をするわけではありませんが、この再生療法によって歯を支える骨が回復したあとに無理のないかぶせ物の設計をしたりすることがあり、どのようなメカニズムで歯茎の中では回復をしていくのだろう?とずっと疑問に思っていました。25年をも超える長期症例も拝見することができ、ご講演中はわくわくが続きました。ますだ歯科医院はまだ10年をすぎたばかり。このように長きにわたって同じ患者様に通院していただける歯科医院であればよいなと思っています。貴重な機会に誘っていただいた院長には感謝しています。
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院長である私もたくさんのことを学ぶことが出来ましたし、後藤・井上と共通の認識が出来たことはとても有意義でした。
勉強熱心なスタッフに囲まれているのは本当にありがたいことです。
また歯周病に関して日本を代表する著名な先生方とセミナー前日・当日と、深夜までディスカッションすることが出来ました。今年は院内でも歯周病治療のレベルアップのために大きなイベントを企画しています!
自覚症状が出にくく、簡単には治らない歯周病ですが、ご自身の歯を長持ちさせるため是非一緒に取り組んでいきましょう。
院長