わかる!出来る! 超音波スケーラーの上達法
長期メインテナンスを定着させるための超音波デブライドメント
みなさんこんにちは!
歯科衛生士の八木・櫻本・西岡で6月16日にセミナーを受講させていただきました。
今回のセミナーは、午前中:講義、午後:実践的な練習 というスケジュールでした。
その一部をご紹介させていただきます☆
八木友希
定期検診などで「歯の根元に歯ブラシを当ててください!」と言われたことはありませんか?
なぜ“歯の根元”が重要かご存知でしょうか☺
歯と歯茎の溝(歯周ポケット)からは、体の防御反応として歯肉溝滲出液という液が出ています。
中からは滲出液、外からは唾液で、体の中に菌や汚れを入れないように防御反応が働いているのです。
(歯周病菌のエサは、なんといってもタンパク質・血液です。炎症が起こると歯茎は出血するので歯周病菌の大好物が増えてしまうのです!)
歯垢によって“歯の根元”がフタされてしまうと、歯周ポケットの中で歯周病菌が繁殖し、そのせいで歯茎にさらに炎症が起こり、歯周病が進行してしまいます。
毎日歯を磨いても、1~2日で歯垢が付きます。そして歯周病は痛みなどの症状もなく、いつのまにか進んでしまう恐ろしい病気です。
歯周病の予防には、患者様ご自身の日々の歯磨きがとても大切です!
歯周病は歯と歯の間から進行していきやすいので、
特に歯間ブラシやフロスによる“歯と歯の間のおそうじ”が重要です☆
みなさま!歯周病を予防するために毎日の歯磨きを頑張っていきましょう☺
“患者様に痛みのない施術”ができるよう、今後も精進して参ります!
櫻本彩佳
超音波デブライトメントという言葉はあまり聞きなれないと思いますが、
超音波デブライトメントとは歯と歯茎の間歯周ポケット内にあるバイオフィルム(細菌の塊)を超音波により洗浄、破壊して歯周ポケット内を綺麗にしています。
午前中は講義を受けました。講義内容は
・医療に対する見方、考え方
・歯周病原菌について知る
・超音波の基礎知識、操作方法でした。
超音波スケーラーとは,毎秒30.000回の微細振動を起こします。
使用時にはよく聞く独特の「キィーン」という音がします。
歯科衛生士はお掃除をする場所によってチップを変えながら使用していきます。
午後からは実際模型を使用し、超音波スケーラーの当て方や挿入時の力加減を田島先生に見て頂きながら実習を行いました。
歯周ポケットにチップを入れるときの挿入角度や自分が負担にならない施術位置の難しさを感じました。
何度も練習を行い力を無駄に入れすぎず挿入する事が出来ました。
またチップは刃のないものから刃があるものまであります。
刃があっても刃先が丸まっていると歯茎の中の歯石を取るのにうまく力が入らず
患者様の痛みに繋がるのでそれをなくすため、刃先の形態を確認した上でシャープニング(刃先を砥石で研ぐ)の実習も行いました。
今後も技術の向上とともに患者様に痛い・苦しいと思っていただかず、快適に過ごしてもらえるよう日々精進して頑張っていきたいと思います。
西岡みゆき
今回のセミナーでは、超音波スケーラーという機会の正しい操作方法・基礎知識を学んできました!
超音波スケーラーは水を出しながら1秒間に30000回転して動く機械で治療の時だけでなくお掃除の際に歯垢や歯石をとるのにも使用します。
実際に当院でも使用しています!
セミナーの中では、基本操作の実習もありました。
歯ぐきの中の見えないところもお掃除していくため歯の形状をよく理解して正しく操作することがとても大切になります。
学んだことを活かして正しい操作方法を習得し患者様に痛みや、苦しさなどの不快感がなく安全に配慮して行っていきます!
講義の中で「メタボリックドミノ」のお話しがありました。
みなさんご存知ですか??
「メタボリックドミノ」とは生活習慣病の負の連鎖を表すもので軽度の問題からどんどん
ドミノ倒しのように進むと最終的には、心不全や脳卒中などの大きな問題になるというものです。
なんとその最初にあるのが虫歯・歯周病です!
そのため、お口の中を健康に保つことが体全体の健康にもつながります!
このお話を聞いて患者様の体全体の健康に繋がるお手伝いをさせて頂いているのだと分かり
ステキなお仕事だと改めて感じることが出来ました!!☆