今回は「口呼吸」について取りあげました。
というのも、この2月下旬に私はインフルエンザにかかり担当患者さんにご迷惑をかけてしまいました。原因を考えてみました。①インフルエンザの予防接種の効果が薄れていた、②免疫力が落ちていた・・・。
それ以外にもあるような気がして、ちょうど口呼吸をしないようにする体操をしているテレビを見る機会があり、そうかもしれないと思いました。朝礼の時に3回深呼吸をするのですが、私は2回しかできませんでした。ゆっくり過ぎるのかなと思っていたのですが、深呼吸を口でしていたことに気づいたのです。
ブログでも紹介させていただいておりますが、山登りをしています。登りは、なかなか呼吸がしんどくて、たくさんの空気を肺に取り込むために口をすぼめて思いっきり息を吐き出し、その勢いで空気を吸うようにするときがあってその癖がついてしまったようです。
本来、鼻呼吸が基本です。鼻から空気を取り入れることによって、加温・加湿して肺に送り込む、細菌やウイルスを洗い流す役目があります。
(哺乳類は鼻呼吸。ヒトだけが口呼吸もできます。
例えば、犬がハァハァしているのは体温調節のためで息をするときは一旦口を閉じています←スタッフがそういえば・・・と具体例を挙げてくれました)
口呼吸すると、体の影響がでてきます。
★口腔への影響
虫歯、歯周病、口内炎 ← 口腔乾燥により唾液による殺菌作用が発揮されない
口臭 ← 舌苔がつきやすくなる
歯の着色 ← 上の前歯
開口など
上顎が出る など
★全身への影響
扁桃腺炎、風邪、インフルエンザにかかりやすい
アトピー性皮膚炎、関節リウマチなど免疫にかかわる病気
睡眠時無呼吸症候群(舌根沈下) ← 肥満など他の原因もある
怖いですね~。
口呼吸の原因
・鼻の病気
・上顎が出ている、開口、長期の指しゃぶり ←歯並びにもかかわってくる
・鼻の病気が治っても口呼吸が残っているときは、口唇の力が弱いため習慣性の口呼吸になっている
口呼吸を改善させる方法
・鼻の通気量を増加させる
・口を閉じる力をつける
・猫背のときは姿勢を正す
・その他
あいうべ体操 お口の周りの筋肉を鍛えます。1秒ずつしっかりお口を動かせて1日30セ ットするのがいいそうです。
みんなで、すごい顔になりながらやってみました。30セットはなかなかしんどいです。
「い」の発音の時は首に筋がたつぐらいにします。
グッズもあります。
お口が開かないように張るテープ(左)
鼻の下のお化粧が落ちてしまうにもかかわらず、みんな張ってくれました。笑顔でない写真になってしまいましたね。これをすると、舌が正しい位置(舌の先が上あごに触れている)にあることが意識できました。
健康な成人の呼吸数は12~20回/分です。1時間だと720~1200回もしているのです。
肺にいい空気を送りたいですね。
ご自分が口呼吸をしていないかどうか、ちょっと意識してみてください。
お口の中も体も健康につながります!
私自身も気をつけて、風邪などひかぬよう健康を保ちたいと思います。
中村純子