皆さま、こんにちは。歯科衛生士の石原沙紀です。
5月9日にクリニカルベーシックシリーズのセミナー1回目を受講しました。
今年はコロナウイルスの影響もあり、webでの受講になりました。
webでのセミナーは生まれて初めてだったので、どんな感じなのか想像もつかなく、なぜか少し緊張していました。(笑)
受講してみて、どの内容も歯科衛生士として最低限知っておかなければいけない内容だと感じたのでとても勉強になりました。
受講した内容は、
午前中は『カリエス(むし歯)予防』について
午後からは『接遇とモチベーション』についてです。
特にむし歯予防については患者様に説明や指導をする立場になるので、得た知識を自分のものとして定着させるためにもここでお伝えしていこうと思います。
まず、むし歯予防についてですがここではむし歯になる過程と唾液の重要性を学びました。
ほとんどの方が、むし歯になるのは歯磨きが上手にできていなくて、むし歯菌を取り除けていないからだと思われているのではないでしょうか。
もちろん、ブラッシングは食べカスや歯垢を取り除いたり、フッ素の入った歯磨き粉を使ったりすることでむし歯を予防することができますが、一番大切なのは『食習慣』なのです!
むし歯は歯に穴が開くことをいいますが、これは歯が溶けてしまっている状態です。
食事をすることで口の中が酸性になります。その状態が長時間続くことで歯が溶けてしまうのです。
では、食事をすると口の中はずっと酸性のままなのかというとそうではありません。
実は、唾液が酸性になった口の中を中和して溶けかけていた歯を元に戻す手助けをしてくれるのです。
でも、長時間食事をしていたり、食事をする間隔が短く頻繁に何か食べたりしていると、唾液の作用がうまく働かず歯が元に戻る前に溶けだしてしまいむし歯になってしまいます。
そして甘い(砂糖を多く含んだ)食べ物ほど歯を溶けやすくしてしまいます。
ですから、アメやキャラメルといった砂糖が多く使われていて長時間口の中に残る食べ物はむし歯になりやすいのです。
口の中を歯が溶けやすい環境にしないためにも、食事はできれば3時間以上はあけること、そして砂糖がたくさん使われている食べもの・飲み物を取りすぎないことが大切です。
そして、唾液を積極的に出すためにガムをかむことも良いと聞きました。
そのガムも砂糖が使われていないもの特にキシリトールが入っているものがよいそうです。
キシリトールは唾液がよく出るようになったり、甘さはあるけれども砂糖を使っていないので歯を溶かす酸を出さなかったり、
様々な方法でむし歯予防に役立ちます。唾液の出る量が少ないなと感じる方はキシリトールガムを使うのもよい方法だと思います。
このセミナーを受けて、普段の生活でダラダラと食事をしていないか、頻繁に何か口に入れていないかなど自分の食生活を見直すきっかけにもなりました。
そして接遇とモチベーションについては、まず患者様と信頼関係を築くことそして患者様にどういった指導をすればよいかを学びました。
信頼関係を築くにはコミュニケーションスキルをアップすることが重要です。
声・表情・振る舞い・服装・メイクなど言語を使わないコミュニケーション、そして言語を使うコミュニケーションがあり、言語を使わないコミュニケーションの方が信頼関係を築くのに影響力が高いそうです。
つまり第一印象が大切ということです。
人が相手に対して印象や感情を判断する時に与える影響として、視覚情報は55%、聴覚情報は38%、言語情報は7%と、ほとんど見た目で決まります。
第一印象は会って7秒で決まると言われているように、普段から身だしなみを整え相手に良い印象を持ってもらうためにも素敵な笑顔でいられることが大切だと感じました。
では、印象の良い笑顔とはどんな笑顔なのでしょう。それは、、、
1、目尻が下がっていること。
2、スマイルラインといって上の左右の歯が4本ずつ見える。(下唇のカーブに沿っているのが理想的)
3、口角が左右対称で上にあがっている。
4、上の歯のみ、もしくは上下の歯が見える。(歯茎は見えない方が良い)
これが印象の良い笑顔の特徴といわれています。皆さんの笑顔はいかがですか?
笑顔は周囲にも連鎖していき、人間関係も良くするだけでなく個人の体や精神の健康も良好にするパワーがあると言われています。
自分も相手も幸せにすることができる笑顔は素晴らしいなと思いました。
自分の笑顔はどんな笑顔なのか、鏡を見てチェックしてみようと思います。
今回受けたセミナーは日常の生活にも生かすことができる内容でしたので、とても興味深くwebでの受講でしたが良い学びになったと感じます。
次回のセミナーは実践的な内容になるので、理解できるか不安な部分もありますが学ぶことを楽しんで、どんどん知識を増やして今後に生かしていきたいと思います!
歯科衛生士 石原沙紀