皆さま、こんにちは。歯科衛生士の石原沙紀です。
5月23日にクリニカルベーシックシリーズのセミナー2回目を受講しました。
今回もコロナウイルスの影響もあり、webでの受講になりました。
内容は『レントゲンの読み方』と『プロービング』についてです。
皆さまも初めて歯科医院に行った時や検診などで久しぶりにレントゲン写真を撮ると思います。
レントゲン写真では、実際には見えない歯の根っこの部分まで見ることができたり、歯の形や生え方、どんな治療がされているか、歯石やむし歯があるか、などの現在の状態が分かったりすることによって治療方法を決めるのに役立ちます。
レントゲン写真は歯や骨など硬いものは白く映ります。
骨の部分の白さが濃ければ骨密度が高く、薄ければ骨密度は低いことになるので骨が健康な状態であるかが分かり、そのことから歯周病が今後どのように進行していくかなど予測することもできると学びました。
いくつかの症例のレントゲン写真を見ましたが、明らかにむし歯と分かるものもあれば、よく見ないと気付けないものもありました。
1枚の写真に多くの情報が含まれているからこそ、レントゲン写真を正確に読み取ることの大切さと同時に難しさも感じました。
正確な読み取りができるように様々な症例のレントゲン写真を見て勉強していこうと思います。
2つ目のプロービングについてですが、プロービングとは歯と歯茎の隙間に器具を入れて、ポケットと言われるその隙間の深さを調べる歯周病検査のことです。
その検査を行う意義、何が分かるのか、どのように検査をするのかなどを学びました。
歯周病は歯を支える骨が溶けてしまう病気ですが軽度の場合だと自覚症状もないまま病気が進行してしまうのでポケットの深さを調べる検査は重要になります。
また、軽度であれば改善することもできるので、状況が以前よりも良くなったのか悪くなっているのかなど、歯周病の状況を知るためにも検査は何回か行う必要もあります。
ポケットの深さを測るだけでなく、歯茎よりも下の見えない部分に歯石がついているか、出血するか、またポケットが深ければ歯の根っこの形態などの病変の大きさも分かることができます。
このようにプロービングの方法によっても得られる情報が違ったり、正しい方法で行わなければ間違った診断をしてしまいその後の治療に影響を与えてしまったりするので知識と技術、両方が必要だと学びました。
特に技術面では、検査で患者様に痛みを与えてしまうと検査が嫌になってしまったり、検査の必要性を感じられなくなってしまったりすることもあるので、器具を操作する力加減、角度、動かし方など詳しく知ることができて良かったです。
顎模型で歯の各部位での器具の操作方法を確認し、また実際に鏡を見ながら、自分の歯を使って器具をポケットに入れてみました。
ほんの少しの力の入れ方や、角度によって痛く感じるということが体験でき、より技術力の重要性を実感しました。
今回4つの内容のセミナーをwebで受講しました。
Webだと、きちんと内容が入ってくるのかだとか、分かりにくくならないかなど心配な面もありましたが、全く問題もなくwebだからこそ気軽にセミナーに参加しやすくなるメリットを感じました。
学校では習うことがなかったより専門的な内容を学ぶことができてよかったです。
技術を磨くためにも日ごろからもっと自主練に取り組んでいこうと思います!
歯科衛生士 石原沙紀