5/3~5/10 ニューヨークのニューヨーク大学歯学部で研修を受けてきました。
NY滞在記です。
注)研修内容よりも、皆さまに興味をもっていただける研修以外の時間帯のことを多く記載しています。
5/8 金曜日 研修最終日
今日は晴天!!
今日は通学前にしておくことがあります。うちのスタッフへのお土産探しです。
私が留守の間、電話番や研修に励んでくれているスタッフへのお土産をどうするか・・・。
普段は空港で買うのですが、せっかくだからNYにしかないものを買いたいものです。NYを歩き回っていると、おしゃれなエリアに小さなチョコレート専門店がいくつもあります。NY大学の女子学生にいろいろ聞いてみると2件NYで人気のお店があるようです。
学校が終わってからその2件の場所を探す時間的な余裕がないので、朝のうちに探します。
SOHOエリアの、有名ブランドショップが並ぶ通りにあるようです。
どちらも一度はスルーしてしまいました。本当に目立たない、小さなお店です。
無事場所を確認できたので、さあNYUへ!!
いよいよ最終日です。
最終日の講師はポール・チャン先生
テキサス州ダラスで開業されている先生です。
歯周病と補綴(冠をかぶせて咬めるようにする治療)両方の専門医資格を持っておられる先生です。
インプラントと審美との関連について教えてもらいました。
今回の講師の中で唯一私が名前を知らない先生だったのですが、
ごめんなさい。今回のセミナーで最も刺激をうけたセミナーでした。
アメリカの歯科医は2割が様々な分野の専門医で自分の専門分野にしぼった治療のみを行います。
専門医制度のいいところは専門的な治療が受けられること、逆に悪いところは、お口の中全体を見た治療が出来ないことです。
1本の歯だけだとすばらしい治療を受けているけれど、隣の歯の問題は放っておくの?ということが実はあります。
チャン先生が二つの専門医資格をとったのは、いろいろな治療をするためではなく、お口の中全体を診て診断をきっちりしたいからという理由とのこと。すばらしいと思います。
先生はまだ30代前半。この年齢で2つの専門医資格を持っているのは全米でも数人しかいないようです。
このような先生を見ると、私ももっと頑張らないといけないと思います。いいモチベーションを得ることが出来ました。
1週間の研修が終わりました。
本当にあっという間でした。有名な講師の先生が世界から集まってくれて少人数に講義をしてくださる・・・
ただの講義ではなく、随時分からないことを質問でき、答えていただける・・・
こんな経験、非常に貴重です。
このNYUが公式に開催している短期留学制度のジャパンプログラムは多くの先生方の尽力のもと成り立っています。
その中のお二人を紹介させていただきます。
私の左はNYUの臨床教授をされている福岡先生。一年以上前にNYUに行くことを決めてから相談に乗ってくださっている先生です。福岡先生は私が所属しているITI(世界最大のインプラント学術団体)の指導医もされているので、私の普段の治療に関してもアドバイスをいただいています。
そして右が松本ケイト先生。今回の研修のディレクターで、どのような研修にして、どんな講師にどんな話をしてもらうのか、様々な手配をしてくださっています。ICOIという世界最大のインプラント学会のアジア地区のディレクターもされていて、世界各地を飛び回っておられます。
直接お話をさせてもらうと、私たち日本人歯科医師のレベルアップのためにとても情熱をそそいでくださり、多くの尽力をしていただいているパワフルな女性です。
このお二人以外にも多くの先生方がかかわってくださっています。
どの先生も大きな医院を運営されていたり、何件も医院を運営されていたり、様々な分野で有名な方だったりします。
また同期で受講している先生や、先輩の先生もそれぞれ立場や医院の状況は違いますが、医院を休んででも勉強しようという志の高い方が集まっています。
授業の内容はもちろんなのですが、このような先生方と知り合うことが出来、コミュニケーションをとることができるのが今後の私にとって何よりも大きな財産となるでしょう。
*ちなみに私が来ているのはNYU歯学部のオペ着です。今後木曜午後の手術時に着用するかもしれません。
研修が終わり、福岡先生やケイト先生と食事を一緒にさせていただいた後に今回の観光で一番行きたかったところへGo!
地下鉄に乗ってマンハッタンのアッパーサイドへ。
メトロポリタン美術館です。
ずっと行きたかったけれど、おそらく行くことはないだろうと思っていた場所です。金曜は開館時間が長いので唯一のチャンス。
言葉で言い表すことが出来ないほどの感動です。
すばらしい美術品の数々が所せましと飾ってあります。
1時間強しか滞在できなかったので、駆け足(本当に走りました)でしたが来年また再訪します。
6時半になったので急いでホテルに帰らないといけません。
後ろ髪をひかれながら、走って地下鉄へ。
チョコレートも買いました!!
左のお店では様々な味(沖縄の塩を使ったものもあるようです)のトリュフチョコを、右のお店では様々なお酒が入っているチョコを買いました。
おいしかったのかどうか、スタッフに聞いてみてください。
ホテルに戻って着替えて、荷物を減らしてすぐに出発!!
タイムズスクエアへ
何をするかというと・・・
またもやミュージカル。まさか3回も来るとは思いませんでした。
今回はマンマ・ミーアです。
このミュージカルを見ることになったのは理由があります。
水曜の夕食の際、隣におられた広島で開業されている金田先生に月・火に行ったミュージカルの話をしたところ、先生は大のミュージカルファンとのこと。
「マンマ・ミーア」を見るべきだと勧められ、一緒に行く?と誘っていただきました。
NYに来るたびにこのミュージカルを見ておられるようです。
チケットの手配をしていただき、同期の先生方と一緒に観劇へ。
前半・・・、ごめんなさい、半分うとうとしながら見ていました。
後半・・・ クライマックスにかけて号泣してしまいました。
劇場は今まで行った2つに比べるとこじんまりとしていて、舞台装置自体は見劣りします。しかし、それぞれのキャストがすばらしい演技力と歌唱力をもち、それを支えるスタッフも皆が真剣に時には厳しく客席をチェックしています。
お客さんも皆さん協力的です。
ABBAの歌に全員ノリノリで大盛り上がり!!
今まで私はミュージカルだけでなく、演劇やコンサートなどにもほとんど行ったことがありませんでした。
それは「あらすじの分かっているものを見て楽しいの?」という思いと、DVDやCDのほうが画像も音声もいいでしょう!という思いがあったからです。
でも現場でライブでしか味わえない感動があることを知ることが出来ました。
金田先生、ありがとうございます。
皆さんとはここでお別れ。
さらばブロードウェイ。
刺激的で楽しい街でした。
その後ジャズクラブで少し過ごしてからホテルへ帰りました。
今日は夜食をデリで調達。デリに行くのも初めての経験です。
NYにはコンビニはあまりなく、デリがコンビニ代わりです。
買ったのはサラダです。
9ドル(高っ!)でベースとなるミックスサラダにどれだけトッピングしてもOKというスタイル。
チキンやらハム、卵などトッピングしたのですが、トッピングの量が日本では考えられないくらい多量です。卵をトッピングすると丸丸2個のゆで卵が投入 見たこともないような巨大なサラダになりました。日本なら6人分くらいの量です。野菜不足が一気に補えた気がします。
よし、寝ましょう。
5/9 土曜日 帰国日
緊張が取れたからか、初めてぐっすり眠れました。
この場所で食べる食事も最後です。6日間メニューは全く同じ。いくつかのパンと卵、ソーセージ、ポテトそれだけです。
日本はやはりすばらしい。
このホテルでは1週間、日本人と一度も会いませんでした。日本の旅行者はやはり皆ミッドタウンに宿泊するのでしょうね。
朝食をとってからタクシーに乗ってJFK国際空港へ。
研修の復習とまとめをしようと思っていたのですが、運転手さんがずっと話しかけてきます。結局1時間話をし続けることに・・・。英語の練習にはなりました。
空港に到着しました。チェックイン時に聞いたところ、プレミアムエコノミーには空きがありアップグレード可能とのこと。
大阪に夜に到着し、翌日から普通通り(いや普通以上に忙しい)診療をしないといけません。
少しでもゆっくり眠れるならと、アップグレードしてもらいました。
JFK空港、出国手続きをしたあとは本当に何もありません。とっても小さなターミナルです。でもプレミアムエコノミーはラウンジが使えます。
研修で習ったことを復習して時間を過ごし、いざ搭乗!!
プレミアムエコノミー、私にとっては十分すぎる快適さです。ビジネスクラスは贅沢すぎて変に緊張してしまいますので。
成田についてほっと一安心。
国内線もクラスJに空きがあるということでアップグレードしてもらいました。この便は国際線用の機材を使用しているため、クラスJのシートなのですが、フルフラットになるビジネスクラスの座席を使えます。楽ちんです。
さあ明日から頑張りましょう!!
あとがき
今回の研修、多くの方にご迷惑をおかけしたことをお詫びするとともに、心から感謝しております。
患者様には1週間もお休みをいただき、大変ご迷惑をおかけしました。
休診としたことで、急ぎの問題に対応できないこともあったかとも思います。また予約がなかなかとれない状態になりスムーズに治療が進まないこともあったかと思います。
来年までは何度かこのようなことがありますが、ご迷惑をおかけした以上の成果を出せるよう取り組んでまいります。
スタッフの皆には、電話対応のために出勤してもらい、せっかくの時間を活用するため研修を受けてもらいました。
医院運営 経営的には不安もあったのですが、「海外研修を受けに行こう」と思えたのは優秀なスタッフの存在があってこそです。
そして家族には私のめったにない休みを仕事のために潰したことで、さびしい思いをさせてしまいました。子供たちにとっても良き父であれるよう取り組みます。
最後に妻に・・・
せっかくのGWを家族サービスするどころか、育児も家事も放り出して研修を受けに行くことで負担をかけました。
それだけでなく、急患対応のために木曜・土曜の午前中は出勤してもらうことに。
負担だけでなく、不安もあったことでしょう。
私のことを常に影からサポートしてくれていること、感謝します。
私がこのように情熱を注ぎ、仕事が出来るのは妻のサポートがなくては成り立ちません。
本当にありがとう。
さて、次は7月に中国/天津に行ってきます。