歯科医師の今井です。
5/30(日)に「フラップ手術のファーストステップ」というセミナーに参加して参りました。
フラップ手術とは歯ぐき(=フラップ)の手術のことで、当院でも力を入れている歯周病の治療の一つです。
講師の先生も歯周病のエキスパートのお二人で、手術のHOW TOだけでなく
「なぜ歯周病に手術が必要なのか?」 「どういったことに気をつけると良い手術結果を得られるのか?」
といった点においてもエビデンスに基づいた治療について詳しく教えて頂けました!
もちろん実習内容も盛り沢山で、手術と聞いて不安を感じながらも治療を受け入れて下さる患者様に
安心に安全に提供するための手順やポイント、いかに術後の結果をよくするかといったことまで、みっちり勉強させて頂きました!
そもそも歯ぐきの手術は患者様の身体にメスを入れる行為で、お口を長時間開けていただくなど苦痛と感じられる方も多い治療です。また口の中で正確に切ったり縫ったりの作業が続くため、歯科医師にとっても集中力と技術を要するものとなります。
苦痛を強いる治療だからこそ根拠を持って
「なぜこの治療が必要なのか?」、「どうして期間がかかっているのか?」
を患者様にしっかり説明することも重要だと再認識し、当院での治療方針も間違ったものでは無く患者様に安心して提供できるよう日々勉強だと痛感した1日でした。
ここまで読んで頂いて「手術なんてどうやって練習するの?」と疑問を持たれた鋭い方もいらっしゃるのではないでしょうか?僕も学生時代に手術の方法などを学んでいた時に、練習方法について非常に興味がありました!
その答えは、 、 、
豚さんを使っての練習を行うのが、歯科では一般的な方法です。(グロテスクな写真で申し訳ありません!)
歯科医師になって初めての豚顎実習を受講した時には、非常に驚いたことを今でも覚えています^^;
座学で学んだ内容をもとに、実習を行うことで何度も反復させて身体に覚え込ませていきます。
こうした練習を積み重ねることで、自信を持って患者様に必要な外科手術を提供できますね!
本セミナーには様々な歯科医院から勉強熱心な先生が受講しにこられており、中には昨年まで研修医だったという向上心ある強者までいました。
コロナ禍でこういったセミナーを受講する機会も非常に減っていますが、直接エキスパートの先生に教えて貰い、モチベーションの高い仲間と実習に取り組むことで、自分もまた頑張ろうと奮い立たされた1日でした!
最後にいつも指導いただいている院長や診療をサポートしてくれているスタッフ、そしてこの記事を最後まで読んでくださった患者様に感謝致します。
もちろん尊い命で僕たちに練習をさせてくれている豚さんにも感謝してこれからも研鑽を積んで参ります!