みなさんこんにちは!歯科衛生士の田村です☆彡
今回は6月に報告させて頂いた、ハンズオンセミナーの第三講目を受講いたしました。
このセミナーはハンズオンセミナーのため、SRP(スケーリング・ルートプレーニング)の実技の練習がメインのセミナーのです。
第三講座でも模型の歯がたくさん削れるくらい練習を致しました。(笑)
ハンズオンセミナーといっても、前回お話しした通りSRPとは歯周病治療で行う処置のことです。
セミナーの中で、「菌血症」についてのお話しがあったのですが、皆様「菌血症」とは何かご存知でしょうか?
身体の血液の中に細菌が存在する状態のことを菌血症と言います。
菌血症が歯科と何の関係があるのでしょうか?
お口の中には、10億個以上の細菌が生息しています。そのため歯科治療に伴って、虫歯菌や歯周病原菌が血液中に入ることがあります。もちろん治療中だけではなく、歯磨きやごはん中に出来た傷から血液中に細菌が侵入し、菌血症を起こしてしまうこともあると言われていますが、大部分は身体の免疫力によってすぐに消失します。
菌血症になってしまうと、様々な器官に細菌がまわり、身体に大きな影響を及ぼします。
このようなリスクを減らすために、歯科治療では最善の注意を払って行っています。
SRPではスケーラーを使って歯石除去を行います。
歯の表面にプラークなどの歯周病原菌がたくさん存在する状態でSRPを行ってしまうと菌血症になってしまうリスクがあります。
そのため歯の表面にプラークがたくさんついた状態でSRPを行うことはできません。
歯周病治療を行う前に歯磨きや歯間ブラシでセルフケアをしっかりしていただき、プラークの量を減らすことは、歯周病を治す上でも、歯周病治療を始めるためにもとても重要なことです。
歯周病になることもお口の中だけでの問題ではありません!!
お口の中に細菌がたくさん存在していることはそれほど全身へ影響を及ぼす危険性があり、細菌の量を減らすことは、ご自身の身体を守ることにも繋がります☆彡
歯ブラシや歯間ブラシなどでセルフケアをしていただくことや、歯医者での定期的なクリーニングで健康なお口の中を保ちましょう!
このセミナーでは実技の練習だけでなく、患者様を歯周病から守るために歯科衛生士である私たちにはどのような知識が必要なのか、普段の診療では学ぶことのできないことを学ぶことが出来ました。
また少しでも上達できるようにセミナーで学んだ実技の練習も診療後に練習しています。
学んだことは定着させるまでコツコツしないと忘れてしまうので、練習も欠かせません!
これからも患者様のためにもたくさんのことを学べるように頑張りたいと思います!
最後に講師の山﨑瑞穂先生と写真をお撮りいたしましたので、掲載します☆彡
歯科衛生士 田村澪