皆さまこんにちは。7月末に横浜で開催された歯周病に関する大きな学会に参加させていただきました。
全国の歯科関係者が集まるこの大会では様々な現場での事例が発表されます。
私たちはこの学会がより有意義なものになるように勉強会を開いたのですが、歯周病に対しての基礎知識を重点的に勉強し事前準備をして参加しました。
各自、報告させていただきます。
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歯科衛生士 田村澪
私からは歯科衛生士の方の講演から「患者様の人生を変えるための歯周基本治療」からお話しをさせていただきます。
歯科衛生士の方の患者様の症例を踏まえながら歯周治療をするうえで、歯科衛生士に必要なことを教えていただきました。
歯周病を治すために歯科衛生士はスケーリングやSRP、またセルフケアのサポートをしていますが、
患者様の歯周病を治すために知識や技術は必要不可欠ですが、「患者様と信頼関係を築くこと」がなによりも大切であり、そのためには「相手を知ること」が重要であると学びました。
原因である歯周病原菌を倒すには患者様自身のセルフケアや心が変わらなければ治りません。
そのために歯科衛生士はスケーリングの技術だけでなく、患者様と信頼関係を築くことが大切であり、そのうえでそれぞれの患者様に合わせた歯周基本治療を提供できる技術が必要だと思いました。
今回の講演では、歯科衛生士の方の「患者様のために歯周病を治したい!」という気持ちがこもった発表で、
とても刺激になりました。今回学んだことを日々の診療に活かせるように頑張りたいと思います!
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歯科衛生士 魚谷恵利
皆様の中にもご存じの方はたくさんおられるかとは思いますが、歯周病と糖尿病は密接な関係にあり互いに悪影響を与え合う病気です。ですので、今回臨床歯周病学会では濃い内容の糖尿病の話もありました。
今回臨床歯周病学会に参加できるという事で、私達は糖尿病についてもある程度の予習を行って臨みました。
その甲斐もあってか難しい内容の講義にも勉強になる部分を少しでも多く見つけることができたように思います。
臨床歯周病学会で講演されていた先生が発表されていた内容の研究の結果からも、歯磨きのレベルを上げることで糖尿病の数値は改善させることができることがわかっています。
私達衛生士にできることは、その事実を患者様にご理解いただくこと、それから歯磨きのレベルを上げられるようにサポートや指導を行うことです。
そのためには熱意も大切だと経験からお話して下さる歯科衛生士の方もおられました。
今回事前の勉強会も含め、自分のモチベーションや知識を得るためにも良い経験ができました。
この経験を活かして今後も患者様方により正しい指導とサポートをできるよう取り組んでいきます。
このような機会をいただけてとてもありがたく思っています!
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歯科助手 石崎佳穂
私は学会にというものに参加するのが初めてでとても緊張していたのですが、とても多くの学びがありました。
今回は臨床の現場、つまり実践的なことに関するお話が多かったので、すぐに私も実践してみようと思えるお話がたくさんありました。
例えば衛生士の方のお話ではどのようにして患者様の自分のお口の中への関心を持ってもらうかというポイントをお話ししてくださいました。
ベテランの衛生士の方がお話しされていたので、1人の患者様の10年程の記録を使って説明してくださり、変化がとてもわかりやすかったです。
その中でもやはり患者様とのコミュニケーションが1番大切で、信頼関係を築くことで伝えられることの幅が広がるというお話がとても印象的でした。
患者様一人ひとり生活リズムも環境も全く違う中で、全員に同じことを伝えたり、例えばフロスを実践してみてくださいとお願いしても、なかなか全員ができることではありません。
患者様ごとにお話を聴き、その方に合ったステップの提案をすることが大切なのだと学ぶことができました。
私も処置のアシストにつくうえで心がけたいと思う学びがあり、できることから実践してみようと思いました。
この大会に参加し、吸収したことをこれからの診療にも活かしていきたいと思います!