4/26(日)神戸で開催された小児歯科のセミナーを当院のスタッフ4人が受講しました。
明石で小児歯科を開業されている岨先生のお話でした。
とても参考になることの多いセミナーだったようです。
参加したスタッフからのレポートです。
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中村純子
神戸国際会館で、明石で小児歯科を開業されている岨(そわ)先生の講義を受けてきました。
ますだ歯科医院は小児歯科を標榜していませんので、小さなお子様の来院数は少ないのですが、お子様によっては歯医者デビューを当院でなされます。また、他の医院でうまくいかなかったからということで当院に転院されてくるお子様もいらっしゃいます。
当院でのお子様の対応に活かせそうなことがたくさん聞けました。
まずは、業務内容がシステム化されていることがとても印象的でした。例えば…
診療室に入るまで、チェアに座るまで、お口をあけるまでが大変なお子さん。年齢に応じてできる子の割合があり、できない子どももトレーニングによって1年後にはできるようになっていきます。当院でも、虫歯治療が必要だけれども治療が無理な子どもには慣れてもらうために何回かの練習をしますが、そのトレーニングが細かく段階に分けられており、よりスムーズにできそうなので取り入れて見ようと思います。
無理をせずに子どもの許容量の70%以内の頑張りで終わり。心の貯金をする気持ちが大事だとおっしゃっていました。これだけはしなくちゃと頑張らせすぎているかも、と反省しました。
どの衛生士も、子どもの口腔内を見るポイントがはっきりとわかっていいと思いました。
上の前歯、奥歯の歯と歯の間が虫歯になりやすい部位。子どもはじっとしていられないので、なるほどこうみれば負担をかけずにアーンをしてもらえると思います。
虫歯予防にも取り組んでいて、①毎日のフッ素の使用(フッ素洗口)、②飲食回数、③プラークコントロール(歯磨き、フロスの使用は必須)の順で重要さを説いていました。もっとフッ素を取り入れないといけないと感じました。親御さんたちに、乳歯のころから歯を守ることのお話をさせていただこうと思います。
当院では月に一度、歯科衛生士と歯科医師とで勉強会を開催しています。
次回の勉強会の際に、セミナー内容を取りあげて検討したいと思っています。
最後に岨先生が会場の一番後ろにいたスタッフにときどき話を投げかけることがあり、いい関係を築いていらっしゃるのがわかりました。お子さんには何よりも安心感を持ってもらうのが一番です。もちろん当院も取り組んでいるところです。どうぞご期待下さい。
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後藤香織
講師であるハローこどもファミリー歯科院長の岨卓与先生は、10年間一般歯科を経験された後、予防の原点は子供たちだ!と思い小児歯科を開業されたそうです。
今回のセミナーでは、6歳未満の小学校へあがる前のお子様が対象の内容でした。当院でも、この年齢層のお子様方が来院されています。
「初めての歯医者さんです。」や「一度通院していたのですが、うまくできなくて…。」など、予約を取る際や問診のときにおうかがいすることがあります。このようなときにどう対応したら良いのか、そして、親御さんたちがとても気になさっているお子様の虫歯への対策を学んできました。
歯医者嫌いにはしたくない!永久歯を虫歯にしたくない!と思う気持ちは常に持っていましたが、その気持ちがより一層強くなりました。どのお子様にも個性があって、できること・できないことがあるのは当たり前です。今日はできなくても焦ったり、怒ったりせず、少しでもできたことを褒めてあげてください。お家ででもです!回数はかかるかもしれませんが、成長と共に少しずつ慣れてできるようになってくれるとのことです。岨先生の医院ではチェックシートを使用して毎回練習をしているそうです。
虫歯対策として毎日お家でできることがあります。それは、ハミガキ・フロス(糸ようじ)・フッ素洗口剤です。乳歯の時期に虫歯になりやすいのは、上の前歯、四角い形をした一番奥とその手前の歯と歯の間です!まずはここだけでもいいのでしっかりきれいにしてあげてください。上の前歯が黒くなって虫歯になってしまったときは、奥の歯も虫歯の可能性が非常に高いですよ!
将来ずっと使わないといけない永久歯を虫歯にしない!という目的で一緒に取り組んでいきましょう!!
今回学んだことすべてを取り入れるのは難しいかもしれませんが、当院なりの方法を決めてお子様方と向き合えたらと思います。
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竹下鈴乃
衛生士になって初めて、小児歯科のセミナーを受講しました。今まで歯周病や虫歯、インプラントといったセミナーが多かったので、今回どのようなセミナーなのか楽しみにしていました。
当院にもお子様は来て下さっています。最近では妊婦前教育やマスメディアの情報もあり、ありがたいことにご両親のお子様の歯に対する健康意識が高まっています。そのこともあり、虫歯が1本もなく、歯がピカピカなお子様をたくさんお見かけします。ですが、残念なことに虫歯が多発してしまっているお子様もいらっしゃいます。そんなお子様たちの治療はどうするのか?歯医者さんが初めての小さなお子様を押さえつけてでも、虫歯の治療をした方がいいのか?…………当院はそんなことは絶対しません。
今回のセミナーの講師の先生が繰り返しおっしゃっていたことは、「治療が目的になっていないか」ということでした。大人でもドキドキする治療…、お子様もいきなりクリアなんかできません。治療できないお子様の割合は3歳で8割、4歳で半分、5歳で2割と言われています。2歳以下はほぼ0%です。
ただ、あきらめることはありません。お子様は成長してくれるので年齢と共にできることをひとつずつ増やしていけばよいのです。
それまでは、虫歯が進行しないように管理していき、永久歯に虫歯をつくらないようにすることが大切です!!!!
当院でも、お子様に虫歯の進行止めのお薬を塗ったり、ご自宅でのフッ素の使用を含め歯医者さんでのフッ素塗布、定期的な検診を行っています。歯医者さんが初めてのお子様には少しずつ段階を踏み、できることを確認しながら行います。なにかご相談がありましたら、いつでもお声かけください。
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井上由偉
今回受講したセミナーは1つ1つの項目が50分ごとに区切られており、久しぶりに学校の授業のような流れで行われました。
何故小児歯科を開業することになったのか?から始まり、ご自身の医院での取り組みについてとても細かく分かりやすくお話し下さいました。
その中でも、ますだ歯科医院とよく似た考えだなと感じたことが、多くのことをシステム化して、明確にし、すべてのスタッフが同じレベルで患者様をお迎えする、ということでした。ますだ歯科医院でも新しいスタッフが4月から入社しております。彼女がとまどうことなく業務を行うことができ、患者様にご迷惑をおかけすることのないように皆でしっかりフォローしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします!