歯科医師の今井です。
7/16(日)・17(祝)の連休は「SAFE」というインプラントの勉強会に
院長、歯科技工士の井上さんとともに参加して参りました。
油断は禁物ですがコロナウィルスも落ち着いてきましたので、
歯科の学会やセミナーもweb受講が当たり前だったこの数年から、対面形式での受講が増えてきております。
さてこの「SAFE」という勉強会ですが非常に変わったコンセプトの会で、
「インプラント治療におけるトラブルの原因とリカバリーを共有すること」を目的としています。
つまり一般的な勉強会と違って正しい知識の吸収だけでなく、
実際の臨床で思うような結果が得られなかった症例について検討し、
二度と同じ轍は踏まないようにするための勉強会です。
当院でも院長がインプラント治療を得意としており、
たくさんの患者様が受けて下さっているので僕自身も携わらせて頂く機会も多いです。
もちろん大きなミスは絶対にしなよう努めることが歯科医師としての責務ですが、
残念ながら人間のする仕事に絶対はありません。
特にインプラントは、人工物なので予想外のトラブルに見舞われることも少なくありません。
そこで「何が原因だったのか?」「どうやってリカバリーするのか?」を様々な発表から学ぶことができ、
自分自身の倫理観も含めて見つめ直せる良い機会でした。
内容ももちろん非常に充実したもので、今回のテーマは「インプラントが歯周病になってしまったらどうするか?」という内容でした。
「え!?インプラントも歯周病になるの?」と思われた読者の皆様に残念なお知らせがあります。
正確にはインプラントはご自身の歯よりも歯周病になりやすく、さらに治療しても治りにくいです。
ただ今回の勉強会に参加したことで、インプラントが歯周病になる原因とその予防策、
さらには現段階での最新の治療方法を学んで参りましたので
当院の患者様にはできる限り「SAFE」なインプラント治療を提供致します!
写真の通り院長も発表していらっしゃいましたが、
自分のやっている仕事を大勢の前で見せるということは非常にストレスの大きいものです。
その上で今回の勉強会では上手くいっている治療だけでなく、
起きてしまったトラブルも含めて発表する場でしたので、
そのリカバリーでの紆余曲折までを共有して下さっていた先生方の勇気と高い倫理観には頭が下がります。
インプラント治療は被せ物を装着して「終わり」ではなくそこが「始まり」であることを改めて痛感させられた2日間でした。
めまぐるしく技術が進歩するなかで新しい知識の探究にもアンテナを張って、
今後も必要なセミナーには積極的に参加しようと思います。
最後にいつも指導いただいている院長や診療をサポートしてくれているスタッフ、
そしてこの記事を最後まで読んでくださった患者様に感謝致します。