4日間にわたる中米グアテマラでの充実した研修を終え、いよいよ帰国です。
帰りは以下のような予定になっていました。
グアテマラシティー(8日AM7時発) - ロサンゼルス(8日PM0時着)
ロサンゼルス(8日PM6時発) - 羽田(9日PM11時着)
羽田(10日AM6時発) - 伊丹(10日AM7時着)
9日には大阪まで帰ることが出来ないので成田で一泊し、10日早朝に伊丹に到着し、そのまま診療するハードスケジュールにしていました。
今年から8/11が祝日となり、10日を休診とすると10日間医院を休診とすることになります。
できる限り休診期間を短くし、患者様にご迷惑をおかけしないようにするための対策だったのですが、結果的に完全に裏目に出て、皆さまにご迷惑をおかけすることになってしまいました。
行きもスムーズではなかったのですが、帰りはさらなるトラブルに巻き込まれ、人生で一番大変な道中となりました。
ホテルチェックアウト
グアテマラ空港は早朝非常に混むということで、ホテルを早くチェックアウトすることに。ロビーでの集合時間は朝4時半です。
ここで本日1回目のトラブルが・・・
ホテルが停電で真っ暗なのです。
ホテルマンが懐中電灯をもって部屋にきます。
写真ではカメラの性能によって明るく見えますが、非常灯もなく本当に真っ暗です。皆スマホの電気を頼りに8階から非常階段をスーツケースを抱えて降りることに。
昨夜のうちに荷物づめも終っていたのでなんとかなりましたが、起きてからシャワーや荷物づめをしようと思っていたら大変なところでした。
グアテマラ空港
シャトルバスで空港に向かい、入国審査も済ませラウンジで朝食をとりました。
おそらく最初で最後の訪問となるグアテマラともお別れです。
いよいよ搭乗!という際に2回目のトラブルです。
飛行機が欠航になったというアナウンスが!!!
一同大混乱です。
ネットで調べると、デルタ航空の全世界的なシステムトラブルがあったようで、およそ2000便が欠航になったとのこと。
空港内は大混乱。日本やアメリカであれば代替手段もありますが、グアテマラではそうもいきません。
デルタのカウンターで、どうやって帰るのか皆必死の交渉です。
代わりのチケットにも限りがあるので、いくつかの飛行機に分かれることになり、私は
グアテマラシティ ― アトランタ
アトランタ - シアトル
シアトル - 成田
というグループになりました。
かなりの遠回り、日本到着予定も半日以上遅くなります。
マイアミを経由するグループや、メキシコを経由するグループなどもありました。
今回できる限り患者様へ「予約がとりにくい」という迷惑をおかけしないように、帰国してそのまま医院に向かい診療する予定を立てていたのですが、大失敗です。
一旦出国したグアテマラに再度入国し、もう一度出国手続きをして、7時間後にようやくグアテマラを後にしました。
大雨が降っていて、滑走路が水たまりだらけになっていて「この状態で飛べるの?」と不安だったのですが無事出発出来ました。
5時間のフライトで到着したのはアトランタ。初めて行きましたがアトランタはデルタ航空の本拠地で、非常に巨大な空港です。
アトランタで一夜を過ごすことになっていたのでデルタがホテルやタクシーを用意してくれるのですが、その手続きに数時間。
外国でのトラブルでの特徴ですが、相手は基本的にあやまりません。「自分はやるべき仕事をしている」「悪いのは会社であり自分ではない」というのが基本姿勢。
このような場面では本当に腹立たしく思います。
日本はいい国だと思います。逆に日本ではすぐにあやまるからクレーマーや、土下座を強要する客も出るのでしょうが・・・。
数時間かけて用意されたホテルは空港から非常に遠くいため、結局は自分たちで空港近くのホテルを探し宿泊することに。
ホテルについたのは深夜1時。
まるまる一日かけてようやくアメリカに戻ってきました。
とはいえ、ゆっくりしている余裕はありません。
早朝6時には出発です。
ホテルを出発しアトランタ空港に行き、チェックイン。今日はまずはシアトルに向かいます。
とても大きな空港なので搭乗までの時間も退屈せずに済みそうです。
昨日のトラブルの影響か、多くの人でごった返しています。
今日はスムーズにいくのでしょうか?
行きませんでした・・・。
自動チェックイン機でチェックイン後、手荷物を預けようとすると「預けられない、他のカウンターに行け」と言われ、困惑。
理由が分かりません。
違う係員に聞くと、「キャンセル」だと。
直前にシアトル行の便が欠航になったとのことです。
またもや日本に帰る手立てを探しなおすことになりました。
一番早く日本に帰れるのは、6時間後のアトランタ - 成田 直行便。
エコノミークラスしかシートが余っていないということですが、この際仕方ありません。
13時間のフライト、帰国出来次第、医院に向かう予定にしているので体力が持つか不安ですが、もはやあきらめの境地です。
10日午後3時、ようやく成田に到着しました。
皆疲れていますが、最後までご一緒させていただいたメンバーです。
実は我々には非常に力強い助っ人がいました。
私の横にいらっしゃるのは今回の研修に通訳として帯同してくださっていた柴田さんです。
成田まで我々と同行してくださり、様々な交渉してくださいました。
柴田さんがいなかったら10日に日本に到着できたかどうか・・・。
どれだけ感謝しても感謝しきれません。
皆さんと別れ、急ぎ伊丹に帰り19時前に医院に到着。
数名の患者様の治療を行うことが出来ました。
帰りは2日以上かけての移動となりました。
10日は親に子供を預かってもらい、知子先生に急遽出勤してもらい、診療を行いました。
それでも何名もの患者様には予約の変更をお願いすることになりました。
ご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありません。
今年は11月に香港、12月にNYに研修に行く予定です。
どちらも月曜早朝に日本へ帰国し、そのまま診療する予定にしています。
今回のようなことはまずないでしょうし、数時間の延着であれば問題なく診療できますが、念のため帰国当日にアポイントを取らせていただく患者様には、万が一の可能性を伝えるようにしようと思っております。
11日(祝)はゆっくり休む予定だったのですが、歯科医師会の祝日診療当番が当たり、
一日休日診療を行っていました。
疲労困憊のまま12日からは通常通り診療しています。
今回のグアテマラ研修、本当に大変な思いをしましたし、皆さまにご迷惑もおかけすることになってしまいました。
でも私にとっては一生に一度の経験でしょうし、
日本人歯科医師でもこのような経験を出来るのはごく少数だと思います。
この貴重な経験を糧にして、
より良いインプラント治療が出来るよう、取り組んでいこうと思っております。
院長