市販のマウスピースの上手な作り方
もし市販のマウスピースを使う場合は、作り方に注意をしてください。 作り方によって効果が大きく変わります。 一発勝負、やり直しはききませんので頑張りましょう。 簡単なようで、意外と難しいものですよ。
1 温める前に、鏡の前で位置づけを繰り返しチェックしましょう。練習せずに、いきなり温めてしまうと、意外ときちんとした位置付けが出来ません。 鏡の前で、温めた後どのように口の中に入れるかを練習してください。 2 温めて口の中に入れたら、唇や舌を使って陰圧にして密着させましょう。ここで外れにくいマウスピースが出来るかどうかが決まります。 マウスピースと歯との隙間から水や空気を一生懸命吸い出して、マウスピースを密着させましょう。 3 口を動かして、口の動きに調和した形に仕上げましょう。鼻の下を伸ばしたり、「イー」 「ウー」 「オー」と言ってみましょう。 マウスピースは大きすぎると逆に怪我をしやすく、しゃべりにくくなってしまいます。 4 噛み切らずに、歯型がつくくらいにかむようにしましょう。下の歯型もつけてかみ合わせも調整します。 このとき決して強くかまないように! 強くかむと、厚みが薄くなり衝撃吸収が出来なくなります。 歯型が付くくらいで咬むのを止めましょう。 5 完全に冷えてから取り外しましょう。やわらかいうちに取り外すとせっかく形を作ったものが変形します。 十分に固まってから取り外してください。 |
では次は写真での解説をしていきます。
市販のマウスピース(マウスガード)の上手な作り方 2
今回はWinning社のマウスピースを、スポーツ用品量販店で購入しました。 お店によって売っているものは違いますが、一番一般的なお湯で温めるタイプのものを使います。 |
作る前に裏書の説明はよく読みましょう。 80度のお湯に30秒つけるという説明を守るようにします。 |
マウスガード作製順序
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注意
市販のマウスピースは作り方しだいで大きく差がつきます。
頑張って作って下さい。
それでも歯科医院で作ったマウスピースにはいろいろな面で及びません。
・フィットの差
自分で作ったマウスピースの内面(左)と歯医者製のマウスピースの内面(右) 歯型(特に側面)が歯医者製の方がきっちりついています。 フィットは圧倒的に違います。 |
・縁の処理の差
自分で作ったマウスピース(左)と歯医者製のマウスピース(右) 自分で作った場合はさみで形を整えます。切り口は角張り、切り口と切り口の境目には不愉快な段差が出来てしまいます。 |
ですので、出来れば歯医者さんでマウスピースを作ってもらうことをお勧めします。