その4.多くの方にインプラントが出来るように
インプラント治療を実際に行って、インプラントがよく咬め違和感の少ない優れた治療であるのは間違いないと実感したのですが、希望されるすべての方に出来る治療ではありませんでした。
インプラントは骨の中に埋め込む治療のため、骨がしっかりしていればいいのですが、歯周病で歯を失った方の多くはインプラントをするための骨が足りないという現実があります。(歯周病は歯を支える骨が溶けてなくなる病気のため。)
インプラントを希望されているのに、入れ歯しか治療法が無い・・・
骨が少ない方にもインプラントができたらいいのに・・・
と思うようになりました。
20年前には考えられなかったことですが、失った骨を増やす(再生する)手術も現在では可能になってきています。
私も様々な研修を受け、段階的にインプラントの適応範囲を広げています。
GBRを開始(上顎・下顎)
骨が一部分やせてしまった方に対し、骨を増やす手術が出来るようになっています。インプラントの適応が広がり、審美的にも優れたインプラントが可能になりました。
ソケットリフト開始(上顎)
上顎洞という上顎にある骨の空洞に骨を一部増やす手術です。今までインプラントが難しかった上顎の奥歯にもインプラント治療が可能になりました。
サイナスリフト開始(上顎)
上顎洞に骨を大掛かりに増やすことの出来る手術法です。インプラントの中でも高難度/最先端の手術で、大阪でも数少ない医院でしか行っていません。今までインプラントをあきらめていた方にもインプラント治療が可能になりました。
CTスキャンの導入
歯科ではほとんど設置されていなかったCTスキャンをいち早く導入しました。骨の状態や血管の状態が3次元的に分かるようになりました。今までは分からなかったインプラントを行う際のリスクが診断できるようになり、手術時間の短縮に加え、より安全な手術が出来るようになりました。
マイクロスコープの導入
手術用の顕微鏡も導入・使用しています。顕微鏡をしようすることでより細かく丁寧な手術が可能になっています。前歯への審美的なインプラント治療が可能になりました。
このような経緯を経て、ますだ歯科医院では骨が少ない方に対してもインプラントを行うことが可能になっており、インプラントを希望されて遠方からも多くの方が来院されています。
また、他の歯科医院からインプラント治療を紹介されることも増えてきました。
インプラント反対派だった私が、インプラントをお勧めするようになった本当の理由
その1.インプラントとの出会い/インプラント反対派となった理由
その2.ブリッジや部分入れ歯による治療の現実
その3.インプラントを行うまでに/実際に行ってみて分かったこと
その4.多くの方にインプラントが出来るように
その5.インプラントをお勧めする本当の理由
その6.インプラントを希望する方にお願いしたいこと